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子どもたちに必要なのは見つめられる存在から見つめる存在への転換   土井隆義

 今の若い人たちの自己肯定感の基盤になっているのは、ルックスが良いとか勉強ができるとかではありません。
 人間関係に恵まれていることです。
 ある企業の調査によれば、女子中高生の84%が日々ストレスを感じていて、ストレスの原因で一番多いのが「同級生との人間関係」です。
 人間関係に不安を抱えています。
 友だち関係の中でお互いに空気を読んで、不安を抱かえながら、相手から受け入れられるようなキャラクターを演じながら人間関係を営んでいます。
 若い人たちは、常に自分を見てもらいたい、受け入れてもらいたい、承認されたい、と不安を抱かえています。
 独りでいることが非常に不安になってきている。
 そういう子どもたちにとって、まず必要なのは、「きちんと見ているよ」という承認を与えることが大切である。
 しかし、「もっと見てよ」という気持ちはどんどん肥大していきます。
 どこかで、まなざしの転換が必要です。
 「見つめる存在」への転換です。
 見つめられる存在から、他者を見つめる存在。
 つまり他者にとって自分が役に立つ、自分が必要とされる存在になることです。
 自分が必要とされる側に回ることができれば、これほど強い自己存在感の基盤はありません。
(
土井隆義:1960年山口県生まれ、筑波大学社会科学系教授。専門は犯罪社会学、法社会学、逸脱行動論、社会問題論)

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