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数学科:私にとって数学の授業とは何か   玉置 崇

 私にとって数学の授業とは何か玉置 崇はつぎのように述べています。
 若い教師から「授業とは何でしょうか」という質問を受けました。
 授業とは、その時間で一番大切なこと、学ばなくてはいけないことを、
「生徒が自ら気づき、発言する」
「生徒が教師の指導により気づかされ、発言する」
「生徒が仲間との学び合いにより気づき、発言する」
 のが授業である。
 大切なことを生徒が自ら気づき発言するのは、大変なことだと思われるでしょうが、ほんのささいなことでもよいので、生徒に発言させ話させるのです。
 それを積み重ねるのです。
 例えば「正の数・負の数」の単元で数直線について学びます。
 大切なのは、数直線を0から左の方へ延ばせば、0より小さい数も数直線上に表すことができる点を教師が説明してしまわないで、生徒に気づかせるのです。説明させるのです。
教師「この数直線を0から左に延ばすよ。どんないいことがあると思う」
生徒「負の数が書ける」
生徒「0より小さい数が書ける」
生徒「左へ行くと小さい数になる」
生徒「ものすごく小さい数もある」
 このように、生徒に気づいたことを自由に発言させます。
 そして何人かの生徒の発言を重ねるのです。
 そうすることで、自ずと押さえておきたい大切な事柄が浮き彫りになっていきます。
 こうした過程を積み重ねることで、生徒は発言することに自信をもち、自ら数学を語ることを楽しむようになります。
 それに、私は、ふと数学授業でいつも説明するときにとっている手段を思い出しました。「他と比較しながら説明する」のです。例えば、反比例のグラフだけを見ていては、なかなかその特徴は見えてきません。比例のグラフと比較して特徴をとらえさせた方がよくわかります。
(玉置 崇:1956年生まれ、愛知県公立小中学校教師、教頭、校長、愛知県指導主事、教育事務所長を経て岐阜聖徳学園大学教授)

 

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