カテゴリー「学級づくり」の記事

「ペア学習」で学級づくり、聞く姿勢ができ、となりの子が認めてくれ、達成感を感じることができる

 私たちの脳の中で、達成感を感じた時にエンドルフィンという脳内物質を出すそうだ。
 私は、これを「やったあホルモン」となづけている。
 私は、いつも目の前にいる子どもたちが、どんな脳内ホルモンを出しているのかを考えて教育実践を行ってきた。
 若い先生方には、授業が終わった時など「やったあホルモン」が出る実践をしてほしいのである。「いやだなホルモン」では学級づくりはできない。
 毎日繰り返される授業で「やったあホルモン」が出されるために、教師は教材研究をするのである。
 授業は、学力の向上はもとより、学級づくり、仲間づくり、生活指導をも行うのである。そういう視点を持ってほしい。その核になるのが「ペア学習」である。
 毎日、繰り返される授業の中で学級づくりをするのである。
 授業力の向上は学級づくりに直結する。
 どうすれば授業で「やったあホルモン」がでるのか。その一つに「ペア学習」がある。
 ペア学習で「自分の考えが隣の子に認められた」「二人組で活動して楽しかった」という実体験が大切なのである。こういう肯定的な感情が学級をつくっていくのである。
 ペア学習は簡単に取り組めるが、奥の深いものである。ぜひ極めてほしい。
 ペア学習で聞き合う姿勢が養われると、不思議なことに3人4人と人数が増えていっても、話し合いがスムーズに進む。
 ルールを決めたり、班やグループ活動で話し合いをするときに、大切なのは相手の考えを受け止め、聞く力である。その姿勢をペア学習で作るのである。
 ペア学習の利点をあげてみると
(1)
必ず、自分の考えを聞いてもらえるので、全員参加型の授業ができる。
(2)
相手に認められた考えは、自信をもって発表することができるようになる。
(3)
自分の考えをしっかりと書くようになる。
(4)
「聞く、話す」「伝える、受け止める」などのスキルが身につく。
(5)
苦手な子の考えを引き出すことができる。
(6)
できる子だけで進められる授業を打破できる。
(7)
子どもたちは、役立ち感や、有用感を感じ自尊感情を高める。
 口だけで「友だちを大切にしましょう。仲良くしましょう」と何回言っても安心、安全な学級はつくれない。いじめをなくすのも授業からなのである。
 ペア学習で、となりの子を大切にする風土をわが学級につくろう。
(
三谷祐児:鳥取県公立中学校長
)

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私の学級づくりの核になるのは「読み聞かせ」による学級づくりである

 私の学級づくりの核は「読み聞かせ」である。名づけて「読み聞かせる学級づくり」である。その主な内容は、三つからなる。
(1)
絵本の読み聞かせ
(2)
物語の読み聞かせ
(3)
学級通信の読み聞かせ
1 絵本の読み聞かせ
 私が中学校の教室に「読み聞かせ」の手法を持ちこむきっかけになったのは、初任者の時の経験である。
 初めて授業を持った中学校三年生の教室は、授業にならなかった。
 立ち歩き、授業妨害、トランプをする生徒。私になどお構いなく「談笑」しつづける生徒。激しく反抗し、時には机を投げつける。
 担任の教師が、何度も家庭訪問をしてくださるが、状況は好転しない。くやしさとみじめさに身の置き場もない。
 私が最後に教室に持ち込んだもの、それが「絵本」だった。半ばやけくそであった、と思う。
 私がこの時、教室に持ち込んだ絵本、それはC.V.オールズバーグ(村上春樹訳)「急行「北極号」」(河出書房新社)である。ゆっくり読むと15分以上かかる作品だ。
 教室の前の席に座り、絵本のカヴァーをはずし、おもむろに読み始める。生徒はいつものように立ち歩きしているが、もうお構いなし。ひたすらただ読む。
 するとナント、立ち歩きの男子たちがいつのまにか、読んでいるぼくの前に座って聞いているではないか。最初の5分で、騒然とした学級が静かになった。
 ふだんは大騒ぎをする男子生徒が、かぶりつきで読み聞かせを受けた。読み終わると拍手が…。
「石川、こういうんならまたやってもいいぞ」とかぶりつきの生徒が言った。その場面まで、今でもはっきりと覚えている。「急行「北極号」」の物語のストーリーとは、
 主人公の少年は、急行「北極号」に乗り、北極点へと向かう。北極点でプレゼントをサンタクロースからもらった少年は、喜びいさんで再び機関車に乗りこむが、もらった鈴を落としてしまう。
 その鈴は首尾よく戻ってくるが、鈴の音を父も母も聞くことが出来ない。最初は聞こえていた妹でも、大人になるにつれて聞こえなくなる。
 しかし、主人公の少年の耳には、今も聞こえる。少年は言う。「本当に信じていれば、ちゃんと聞こえるのだ」と。
 教師には、学級づくり授業づくりの中で折々に伝えたいメッセージがある。でもそれが生徒の中になかなか通っていかないという現実がある。
 しかし、絵本や物語をはさみこめば、柔らかく教師からのメッセージを伝えることができる。しかも、生徒も教師も気持がいい。本当に読み聞かせはすぐれた手法なのだ。
2 物語の読み聞かせ
 以来、私は担任として、国語教師として、たくさんの絵本を教室に持ちこんできた。市内の大規模校に異動してからは、加えて、「物語」の読み聞かせも行った。
「物語」の読み聞かせをしようと考えたきっかけは、大西忠治氏の文章との出会いである。
 大西氏が、読み聞かせの効用を説いておられる一文がある。本誌1989年5月号。「読み聞かせ-読み聞かせの継続が教師を鍛える-」というその文章に大変引きつけられた。
 大西氏は、『ジャンバルジャン』(岩波少年文庫版)を毎年のように読み聞かせしてきたという。大西氏は言う。
「方法そのものは単純である。私は給食の時間(学級担任をしている時)、あるいは授業の終りの五分間を、『ジャンバルジャン』を読みつづけた」
というだけである。
 私の「物語」の読み聞かせも、この『ジャンバルジャン』から始まったが、どうもおもしろくない。楽しくない。『ジャンバルジャン』に責任があるわけではない。私自身の内発的な動機を欠いたものを読んでしまった…。読み手が共感を持って読めない作品は、聞き手の心に届かない。基本をはずしていた。
 今まで読んだ物語の中で、圧倒的な支持を得たのは、森絵都『宇宙のみなしご』(講談社)である。出会った時、『あ、これだ』と思った。読みながら、夜ごと屋根に登る少年たちの姿が目に浮かんでくる。
 毎日五分間ずつ国語の授業の最後に読み聞かせた。生徒には大好評。先が待ちきれなくて、買いに行った生徒も数名。
3 学級通信の読み聞かせ
 ところで、私は学級通信も必ず読み聞かせる。授業記録を載せた通信や、親向けのメッセージを含んだものでも構わず読む。
 実は、学級通信を読むという教師は少数派らしい。誰もが読んでいると思いこんでいた私は、その事実に、少なからずショックを受けた。
 私は毎日学級通信を書く。年間200号前後になる。生徒へのメッセージ・願い、学級についての基本的な考え方が書かれていく。
 今日も帰りの会で、学級通信を読む。日によっては、学級通信の「読み聞かせ」で始まる。
学級通信は、読むに限る。その理由は、次の2点だ。
(1)
内容が生徒に正確に伝わる。
(2)
通信に込められた教師の思い・願いも伝わる。
 内容がきちんと伝わるというその一点だけでも、読み聞かせることの意義は明らかだ。しかも、良さはそれだけではない。
 学級通信を「読み聞かせる」ことにしてから、通信の文体自体が、担任の身体感覚に近くなっていくのを実感する。担任の思い・メッセージが伝わりやすい文体に変わっていくから、どんどん伝わるのだ。学級通信は是非、自分の言葉で読み聞かせたい。
4 読み聞かせ合う学級づくりへ
「読み聞かせ」は、伝えたい内容が伝えたい相手に届くまでに、「緩衝物」が入る。緩衝物は、絵本であったりプリントであったり様々だが、いずれにしても、メッセージが直接でなく伝わるところに、強圧的な指導に従わない生徒の心に届く理由があるようだ。
 生徒の誕生日には、仲の良い友達からの手紙を学級通信に載せることにした。本人から朝の会で直接読んでもらう。読む方も聞く方も照れくさい。だが、本人の肉声によって初めて伝わるものがある。ことばが輝いている。
「絵本」の読み聞かせも、生徒同士でさせたい。「読み聞かせ合う」ことで、「聞き手」への関心が広がる。聞き手への関心の広がりが関わり合いの心を育てていく。
「読み聞かせ」は人生を豊かにし、人と人とをつなぐアイテムにもなるのだ。好きな絵本を読んで聞かせることの素晴らしさを体験した生徒は、大人になった時、きっと絵本を自分の子供達にも読んであげたいと願うはずだ。
(
石川 晋:1967年北海道生まれ、北海道公立中学校教師。NPO法人授業づくりネットワーク理事長。教科指導と学級経営の連動を意識した読み聞かせ活動を展開中。また、教師の学びの場づくりを精力的に展開中である)

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7月にはどのような学級づくりができるでしょうか

 7月は、1学期を振り返り、子どもたちが自分なりに成果を確認し、達成感をもたせることで、2学期への意欲を引き出す時期でもある。また、夏休みを有意義に過ごすための動機づけも大切である。
1 学習成果や作品をまとめさせ、子どもたちに達成感をもたせる
 話し合いだけだと、4月当初からの記憶があいまいとなり、1学期全体を振り返ることがむずかしいので、記録や作品を手がかりにする。
(1)
子どもたち個人の作品やワークシートなどをまとめたり、ファイルしてあった物を見直したりして、学習の成果を実感させる。
(2)
カードへの書き込みや相互評価などを通して自分の努力を確認する。
 振り返ることで、努力の成果や成長を実感できれば、子どもたちは「自分はやればできる」という自信となって、これからも努力する意欲が高まる。
2 個人のめあてを反省させ、次の意欲をもたせる
 振り返ることは、これまでの自分の努力や成長を確認する機会である。
 結果のよしあしではなく、それを受けて次にどうするかに目を向けさせることが大切である。
(1)
めあてを達成できたか、どんなところができなかったかを振り返らせる。
(2)
達成できなかった場合は、目当ての立て方を検討したり、次のめあてにつなげるための援助をする。
3 学級の成長を振り返り、帰属意識を育てる
 みんなで学級のめあてを決め、それに向かって協力して活動してきたことを振り返ることは、一人ひとりの学級への帰属意識を高める。
「自分ががんばったこと、誰かががんばったこと」を話しましょう。
 学級集団での活動で「このクラスでよかった」という手ごたえは、積極的にかかわろうとする意欲を生み、マナーやルールの理解が深まります。また、対人関係能力を育成することにもつながります。
(1)
学級のめあてが達成できたかを振り返る
(2)
行事での学級のみんなの様子を教師が語り、努力を振り返る。
4 夏休みで、子どもたちの気持ちをとぎれさせない工夫
(1)
子どもたちがお互いに認め合い、人間関係を深める
 仲間に愛着を感じ、夏休みで教室を離れても、良好な人間関係を築いていこうとする意欲をもたせる。そのためにも構成的グループエンカウンターの「いいとこ探し」で認め合いを行う。
(2)
夏休みや2学期の行事に向けて、準備や目的意識をもたせる
 夏休み中に学校生活と家庭生活を完全に立ち切らない工夫を考える。
「9月の水泳大会に向けた夏季プールへの参加」「秋季運動会に向けた体力づくり」「補習」等で、かかわりが不足した子どもたちとふれあう。
(
品田笑子:1954年生まれ、東京都公立小学校教師を経て都留文科大学特任教授。上級教育カウンセラー)

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ふれあいのあるクラスづくりをするには、具体的にどうすればよいのでしょうか

 ふれあいのあるクラスは伸びやかな、楽しい雰囲気が生まれ、人間関係や学力の向上が見られる。
 ふれあいのあるクラスは、子どもたちが楽しそうで、のびやかである。教師も明るい。子どもたちも明るく、笑い声が絶えない。
 何かをするときは、集中して、真剣に行う。緊張感がある。終われば、和やかな雰囲気になる。
 ふれあいのないクラスは、子どもたちの顔がこわばっている。どこかぎこちない。差別がある。どこか暗い。さめている子がいる。どこか真剣みがない。
 今、子どもたちはクラスとしての意識がないままバラバラな状態で学校に来ている。
 今こそ、ふれあいのあるクラスづくりを行う必要がある。
 ふれあいのあるクラスづくりの根底にあるものは、子どもたち一人ひとりを受け入れるということである。
 どの子に対しても、どんな場合でも「ほめ、話しかけ、励まし」続けることである。
 ひと言をプラスして、ふれあいのあるクラスにするには、どのようにすればよいのでしょうか。
1 教室でのあいさつは「おはよう+ひと言」でふれあう
 子どもの名前を呼んで子どもをほめる。
「〇〇さん、おはよう。今日も元気に来たね」などと、気づいたことを、元気の出る言葉にしてほめることである。
2 握手+ひと言でふれあう
 係の仕事が終わったら報告させる。そのとき、握手をしながら「ありがとう(ご苦労様)、助かったよ」と、目を合わせ笑顔で対応する。
3 ワークテストは「点数+ひと言」でふれあう
 ワークテストを返すとき、ひと言書き添えて返したい。短い言葉でズバッと書くのがよい。保護者も見るので、担任の姿勢を見せることにもなる。丁寧な字で書きたい。
 例えば「おめでとう、よくできたね!」「おしかったね!」など、もらってうれしいひと言を添えるのがコツである。
4 ノートには「名前+ひと言」でふれあう
5 お誕生日は「学級通信+ひと言」でふれあう
 お誕生日のお祝いのひと言は、本人とクラス全体のきずなを深める貴重なメッセージである。
 誕生日には、学級通信(号外)をだしている。次のことを載せている。
(1)
本人の「がんばりたいこと・すきな遊び・得意なこと・できるようになりたいこと・ゆめ・たからもの」を載せる。
(2)
本人の写真(友だちも周りに集まり笑顔で撮る)
(3)
「先生から」「学級全員」からのお祝いの言葉
お祝いの言葉を読み上げると、本人もうれしいし、クラスの仲間もにこにこしている。
6 欠席する子どもに「お見舞いカード」+ひと言でふれあう
 欠席した子が一番心配なのは、どんな勉強をしたかである。その内容を伝え励ますのが「お見舞いカード」である。
 カードの記入は、欠席した子がいる班が書く。
(1)
一時間目からの教科名と授業の感想と書いた子の名前
(2)
先生からのひと言
(3)
おもしろい出来事と書いた子の名前
(4)
連絡事項
 届けるのは、カードと、その日に配布したプリント類。近所の子か担任が届ける。
7 授業で指名するときに「ひと言+名前」でふれあう
授業で教師の発問で子どもを指名するとき
「姿勢のりっぱな〇〇くん」
のように指名すると、ただ名前を呼ばれた時よりも、ずっとうれしそうである。
「聞き方のいい人に当てようかな」などと言って、指名すると学級全体が引き締まる。ちょっとした緊張感が教室を包む。
 ときどき「このクラスは、みんながにこにこしていて教えるのがとっても楽しいね」と、クラス全体をほめることも必要である。
 このように、個人とクラス全体を意識して、ひと言を添えるとクラス全体が明るくなり、楽しくなる。
8 黒板に「キャラクター+ひと言」でふれあう
 教師が早く教室に行けないとき、黒板にキャラクターの絵を描いて、ふきだしにひと言書くのである。私の場合は「きりん」がメッセージを伝える。
「今日の朝学習は、プリントです。日直さん渡してね」
「みなさん、おはようございます。今日もあつくなりそうですが、元気にがんばりましょう」
 こうすれば、朝の活動をスムーズに進めることができる。また、教師が出張でいない時もメッセージやお願いを伝えることができる。
9 帰りの会のあと「見送り+ひと言」でふれあう
 毎日はできないが、帰りの会の後、校門まで子どもを見送る。週末や学期末などに行う。
 ふだん会話が少ない子や家でのくらしが気になる子などに「これから、帰ってなにをするの」「だれと遊ぶの」と声をかける。
 時には、子どもたちと一緒に校門の外にまで出れば、誰と帰るのか友だち関係もよくわかる。遊びながら帰るのかがわかる。ふだん見えないことが見えてくる。
 子どもたちも先生に見送られていると思うと、うれしいし安心する。教室でさよならするよりも、ずっと親近感が増す。
(
平藤幸男:1960年生まれ、岩手県公立小学校副校長)

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自分らしさを生かした学級づくりは、どのようにすればよいのでしょうか

 教師が自分らしさを学級づくりに生かしていくと、学級内のルールも人間関係も安定します。
 自分の生き方や教育観を学級づくりに取り入れて、自分なりのやり方で集団をまとめるとよい。
 そのために、教師は、自分はどのような傾向があるのかを把握しなければならない。
 教師が子どもたちに毎日行っていることは二種類ある。
 教育の専門家として子どもたちを教える「指導面」と、子どもたちの心情面を支え、子どもたちが自ら活動することを支える「援助面」である。
 教師には、ルールを重んじる「指導面」が優位な教師と、子どもたちとの人間関係を重んじる「援助面」が優位な教師がいる。
「指導面」が優位な教師と「援助面」が優位な教師に分かれるのは、その背景に教師の性格や価値観があるからである。
 あなたは、どっちのタイプの教師ですか。
(1)
指導タイプの教師
 まずは、学級をまとめたい。しっかり授業を受け、休み時間はしっかり遊ぼう、けじめが大事といったタイプの教師。
 このような教師は、子どもたちとの関係づくりにも取り組むようにするとよい。
(2)
援助タイプの教師
 まずは、子どもたちと仲良くなりたい。わからないところはないかな。一つずつ確認しながら、ゆっくり楽しくやっていきたいといったタイプの教師。
 このような教師は、ルールの定着にも取り組むとよい。
 どちらがいいというものではなく、大事なのは、教師が自分の傾向を把握して、状況に応じて二つの対応のバランスをうまく調整するとよい。
 この二つのバランスと、学級集団にルールと人間関係を定着させることは密接に関係している。
 子どもたちに人気の高い教師とその理由は
(1)
人間として魅力的
 子どもたちは「私のことを受け入れてくれる」「私のことを認めてくれる」など。
(2)
教師として魅力的
 子どもたちは「あの先生は、わかりやすく、楽しく教えてくれる」「熱心に指導してくれる」など。
 現代の子どもたちを育てるには
(1)
教師は子どもたちと肩ひじを張らずに接する
 現代の子どもたちは教師に対しても、一人の友だちとしてつきあう傾向にある。
 したがって、教師が子どもたちに、親しい関係の中で穏やかな物腰と言葉で話しかけないと、子どもたちは、抵抗を感じて、聞こうとしなくなってしまう。
(2)
子どもたちと親しくうちとける
 そこで、教師は子どもたちと親しくうちとけるようにする。それから徐々に、子どもと教師のつきあいを増やしていくと、指示も通りやすい。
 ただし、教師が子どもたちに気に入られることだけを考えて、ルールと人間関係への対応を疎かにしないように気をつける。
(3)
罰や強制は最小限にとどめる
 子どもたちを罰や強制で動かそうとすると、早い段階で教師を信頼しなくなり、指示に耳をかさなくなる。
 子どもに行動をさせたいときや、行動を改めさせたいときは「罰や強制」だけに頼らず、「ほめる」「適切に注意する」などの基本技術を活用して対応する。
  
(
河村茂雄:1959年生まれ、早稲田大学教育・総合科学学術院教授。15年間公立学校教諭を経験した。学級崩壊,学級経営など教育実践に生かせる研究成果を多数提供している)

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学級づくりのために、5~6月にするとよいこととは何か

 新学期に入り、5~6月になると、気心が知れた仲間が増え、当番・係やルール・マナーが定着し始めます。
 そこで、多様なグループ活動を通して、みんなと協力することの楽しさを感じさせ、仲間とかかわる意欲を引き出すようにするとよい。そのためには
1 グループを排他的にさせない人間関係づくり
 グループの結束を固めるために、秘密を持ったり、共通の敵をつくったりする時期です。
 放っておくと、グループ同士が対立し、学級の雰囲気がギスギスし始める。
 そこで、多様な相手と協力する活動や、認め合う活動を行い、人間関係を広げ、目的に応じて自在にグループづくりができる集団にする。
 具体的には、すべて生活班で活動するのではなく、教科や課題によって異なるメンバーで協力する経験をさせ、その都度、認め合いを行う。
2 係・当番活動でのなれあいをチェック
 活動のやり方を理解し、自分の責任を果たすことが習慣化すると同時に、ゴールデンウィークで気がゆるみ、なれあいも生じやすい時期である。
 同じ子どもが怠ける、分担を無視して楽な仕事をやろうとする、仕事がいいかげんになるなどの問題が表れてくる。そこで、
(1)
教師が、子どもたちの活動を少し離れた位置から見守り、最初のルール破りを見逃さない。
(2)
経緯を全体に説明し、あたりまえの責任を果たす大切さを考えさせる
3 行事を活用して全員が認められる場をつくる
 春の運動会、社会科見学、遠足、移動教室などの行事は、学習面では成果を出せない子どもを認めるチャンスである。
 特別な成果だけでなく、与えられた仕事や役目を普通にやりとげた努力に目を向け、子ども同士の認め合いを工夫する。
 行事の後やグループを解散する前に、つぎの「いいとこ四面鏡」のワークシートを利用して、いいところを探し全員を認める機会をつくるとよい。
 具体的には、
(1)
4~6人のグループになり、ワークシートに自分の名前を記入する。
(2)
グループでワークシートを回し合い、メンバー一人ひとりについて、該当する項目に〇を3つつける。ワークシートに記載されている項目の例は、
「進んで自分の仕事をしていた」
「最後まであきらめず行動した」
「楽しみながら活動していた」
「みんなのことを考え気配りをしていた」
「みんなをまとめようとしていた」
「楽しい雰囲気をつくろうとしていた」
「自分の意見を伝えようとしていた」
「困っている人を助けようとしていた」
「かたづけや整頓をがんばっていた」

「苦手なことにもチャレンジしていた」
等、20項目。
(3)
自分のワークシートを見て感じたことを伝え合う
4 子ども同士のトラブルを活用する
 人間関係が広がれば、子ども同士のトラブルも起こってくる。それがいけないのではない。むしろ人間理解のチャンスである。
 子どもたちによる問題解決力を育てるには、つぎの対応をするとよい。
(1)
教師が質問をして「当事者の気持ちと行動」と「周囲の気持ちと行動」を関係づける橋渡し行う。
(2)
さらに学級全体に返して、対人関係のマナーやルールを理解させる。
5 適度な息抜きでリラックスする
 新学期から緊張が続き、疲れが出始めたり、マンネリ感を感じる時期でもある。
 なれあいや、怠けに発展しないように、みんなが楽しめるような息抜きが必要である。
「さあ、夏休みまで後、1か月、がんばるぞ」という気持ちの切り替えができるようなものがよい。
 例えば「グループ対抗のゲーム」「スポーツ大会」「学年合同のイベント」を行う。
(
河村茂雄:1959年生まれ、早稲田大学教育・総合科学学術院教授。15年間公立学校教諭を経験した。学級崩壊,学級経営など教育実践に生かせる研究成果を多数提供している)

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クラスの子どもたちを変えるにはどうすればよいでしょうか

 学級づくりと授業づくりを分けて考えたのでは効果はでません。授業の中でこそ、学級づくりをするという意識が大切です。
 クラスを育てるには、最初から全員を同時に育てようとするよりも、まずは一人に絞って取り組んでみます。
 その一人の変化を教師が拾って、それを周りに広げていくほうが効果は出やすい、と私は思っています。
 たとえば、子どもたちの「発表できる力や説明できる力」を育てたいというとき、
「ちょっと勉強はわかっているけれど、発表しない子」
「もうちょっとやれば、何とかなりそうなのだけれど、控えめな子」
に、的を絞って取り組んでみます。
 さらに、的を絞った子の隣に、よく発表する子がいたりすれば、
「隣の〇〇くんも発表ができるようになると、いいなと先生は思っているんだ」
「今日は、〇〇くんが説明したら、しっかり聞いてあげて、ほめてあげてね」
その子に協力を頼むこともあります。
 そうして、一人に変化が起き始めると、周りの子が
「あの子が発表できるんなら、私もできるかも」
と、どんどん広がっていくのです。
 発表できない子どもを、発表できるようにしたいなら、つぎのようにします。
(1)
教師が最初の発問をする。
(2)
まずは、誰か他の子どもに発表させる。
(3)
「今の〇〇くんの話、おもしろかったね」と、みんなに聞く。
(4)
「うん、おもしろかった」と返ってきたら
(5)
「どんなことが?」と問い返します。
 これなら、先に発表した子が話した内容があるので、自分で考えたことを発表するのが苦手な子どもも言いやすくなります。
 もし、深く考えていなくて「えーっと、えーっと」となったら「じゃあ、もう一回説明してもらおうね」と言って、発表者にもう一度説明してもらいます。
 算数の授業で発表を途中で止めさせ、ほかの子どもに続きを言わせる方法もあります。全部聞かせてしまうと、ほかの子どもが考える余地がなくなってしまうからです。
 そうさせないために、クラス全体のバランスを見ながら教師が意識して子どもたちを動かしていくのです。
 話す力を育てたいなら、まずは話している相手に正対しようとする態度を育てる必要があります。そうすれば、聞く力が育つのと同時に、話す力も鍛えられます。
 授業で話さない子どもというのは、自分の立場をもとうとしません。まず先に人の意見を聞いてしまいます。どうすればよいのでしょうか。
 たとえば、クイズ番組で答えが発表される前に、子どもに答えを考えさせるということは、自分の立場を決めるということです。
 立場を決めてから答えを見れば「ああ、悔しかった」「やっぱり当たった」などと、ドキドキする瞬間を味わえます。
 そんな楽しさを経験すると、次もまた参加しようと思うはずです。そうして、場に参加する気持ちを育てるということが大切です。
 考えることは練習が必要です。考える練習ができれば、きれいに話せるようになります。
 その練習の一つが「ペア活動」です。
 授業中、子どもが発表する前に「ペア活動」を仕組み「今、自分が当てられたら、どんなことを話そうと思う?」
と告げ「隣同士で練習してごらん」と、やるわけです。
 子どもたちがペアで話し合っている間に、私は発表が苦手な子のそばに行き、話し合いの内容をそれとなく聞いておきます。
 そして、上手だなと思ったら「その説明はいいね。発表してほしいな」とささやくことにしています。
 それから全体の前で「はい、誰か発表してみたい人?」と聞き、発表してもらいます。
 発表者にもう一度話してもらうのも「思考の練習」になります。
 たとえば、誰かの発表が終わったあと
「みんな、お話ちゃんと聞いた?」
と、周りの子に尋ねて、もし「うーん」とあいまいな返事が返ってきたら
「じゃあ、もう一回聞いてあげようね」
と、戻すのです。
 こうして、話すほうにも、もう一回チャンスを与えます。すると、子どもも
「よし、こんどはもう少し上手に言うぞ」
と思うので、二度目の発表は上手になっています。
 聞き手は、次に自分が指名されたら何を言おうか考えながら必死に聞きます。
 そういう聞き手の姿が見えてくれば、話し手が聞き手に合わせて話そうという意識も強くなり、ますます上手に話せるようになります。
 このように話す力は、さまざまな局面から育てていくことができるのです。
 聞く力を育てたいなら、相手に正対する態度を育てることが大切です。私たちが授業をする上でも意識しておきたいことです。
 授業でいえば、目のまえの子どもの反応を見ながら授業を進めていくということです。
 子どもの素直な反応から教材や授業を組み立てていくというのは、私がふだんからよく行っていることです。
(
田中博史:1958年山口県生まれ、山口県公立小学校教師を経て筑波大学附属小学校教師。専門は算数教育、授業研究、学級経営、教師教育。全国算数授業研究会会長・日本数学教育学会出版部幹事・学校図書教科書「小学校算数」監修委員
)

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なめられているのか、叱ってもすぐに私語や悪ふざけが始ります、どうすればよいのでしょうか

 中学二年の担任です。生徒とよく話しをするように心がけています。親しみを感じてくれる子も多いと思っています。
 けれども、クラスは落ち着きがなく、まとまりません。行事の練習は、指示が通らず勝手なことをやっています。怒鳴ってもすぐ、私語や悪ふざけが始まります。
 提出物の期限は守らない。掃除もサボる子が多く、私の指導や願いが通じていないという無力感でいっぱいです。どうすればよいのでしょうか。
 このクラスは、バラバラな印象をうけます。子どもたちは、仲間にどう思われるか不安で、その場の雰囲気、仲間の動きに合わせているだけなのでしょう。
 担任は生徒一人ひとりと接する努力しています。それは基本的に大切なことです。
 クラスは、他人同士が生活するところで、お互いが快適に過ごすために相手のことを理解し、トラブルが生じないためのルールをつくる必要があります。
 今の子どもたちは、親しい関係を作って居心地のよい場を積極的に作ろうとはしません。
「まじめ過ぎず、表面は明るく、友だちからは嫌われたくない」という気持ちが強いのです。クラスは仲間に気をつかう煩わしい場になってきています。
 子どもたちが互いに結び合っていない集団に対して、担任が厳しい態度で指導するとどうなるでしょうか。
 そのような子どもたちは強い者には従います。いっけん、クラスはまとまったかのようになります。
 表面上は従いつつも、クラスは居心地の悪い場になります。結果として、いじめのようなかたちでストレスのガス抜きが行われる恐れも出てきます。
 では、どのような工夫が考えられるのでしょうか。
 答えは、子どもたち「仲間同士の親密な関係の形成」ということになると思います。
 お互いがどのように感じ、考えているのかを出し合い、近づけるような機会を多くもつことが必要だと思います。
 学級活動の中などで人間関係の安心感を演出するようなさまざまなゲームを試みます。
 また、深く知らない者同士が、ある程度、本音を出して真剣な話をし、それを受け入れてもらえる経験を多くもつようにするのです。
 授業でも討論の時間を多く導入するなどします。しかも、それは楽しく快適な体験となるように工夫することが大切です。
 また、クラス内の小さな仲よし集団にも注目し、そこに働きかけるのはどうでしょうか。
 その仲よし集団の中でリーダー格になっているような子をクラスに参画してもらうように働きかけ、仲よし集団を互いに結び合わせていくこともできるように思います。
(
小林正幸:1957年群馬県生まれ、東京都港区教育センター教育相談員、東京都立教育研究所相談部研究主事等を経て東京学芸大学教授。不登校を始め学校不適応、ソーシャルスキル教育、教育相談、教育技術を研究)

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四月から五月の学級づくりはどのようにすればよいか

 四月の学級づくりの仕事は、子ども同士の「つながり(関係)」を心地よいものにすることである。
 小学校高学年の子どもたちと初めて出会う始業式の日、私が必ず一緒に考えてもらうことがある。「クラス」とは何だろうということだ。
「クラスとは何だろう」と、私が子どもたちに問うと
「先生、教室だよ」
「友だちとのつながりのこと?」
と、すぐに元気な答えが返ってくる。私が
「そうだね、クラスって、つながりだね」
クラスって、手でさわれる? 目で見える?」
 こう話していくと、子どもたちは「そんなこと、考えたことないなあ」と、きょとんとした顔をする。
 クラスを「つながり」としてとらえ、つながりを育てていくという視点は担任として欠かせないものである。
 どのような「つながり」というと、教師と子どもの「つながり」を縦糸とし、子どもと子どもの「つながり」を横糸として編み上げる織物のような関係である。
 縦糸と横糸があってクラスという織物ができあがるのです。

 学級崩壊は、クラスの人間関係という織物が編み込まれることなくばらばらの状態になってしまった状態のことだ。
 また、いじめは、クラスの集団としての不健全な人間関係のひずみがいじめという現象としてあらわれていると、とらえたほうがよい。
 いじめられた子が転校しても、第二のいじめられる子が集団のなかでつくりあげられていくことが多い。
 始業式の日の最後に、私はこう話した。
「教室はあるけれど、クラスというのはまだできあがっていない」
「今日から友だち同士のつながりの糸と、先生とみんなのつながりの糸を織り上げて」
「すてきなクラスの織物を、一年間かけて織り上げよう。今日はその第一日目です」
 子どもの「つながり」で、まず意識するのは、子どもたちの言葉づかいの指導です。
 四月の最初に指導しなければ、それ以降は入っていかない。五月の連休明けぐらいに問題が出てきてクラスで話し合っても遅いのである。
 私は、子どもたちに、相手を「呼びつける」のをやめるように話した。担任からも、子ども同士も「呼びつけ」ないようにし、お互い気持ちよく呼び合える名前や、愛称を決めた。
 朝の健康観察でも全員その愛称で呼び、リレー式で健康観察をしたりした。時には全員立ってもらって、友だちに愛称で呼ばれたら、次の子を愛称で呼んで座るということをゲーム的に行ったりする。

「ムカツク」という言葉は、クラスで使わないようにと子どもたちに話した。
 自分にとって不快ときに「ムカツク」と言う言葉は、他者を意識しない自己中心的な言葉であるからだ。
 赤ちゃんは、自分の気分を害するとムカツク。赤ちゃんのような言葉は卒業しようと、子どもたちに話した。
 五月になると、関係づくりの仕事だけを続けていてもクラスは停滞してしまう。それなりに穏やかで楽しいクラスは続くだろうが、それだけでは新しいものは生まれてこない。
 授業を通して子どもたちの関係を高めていかなくてはならない。
 ここでは仲のよい子どもたちの関係を育てるというだけでなく、新たなよさを引き出すために、ときには居心地のよい関係を壊すということも必要になる。
 今までの関係にはなかった、子どもたちのよさを引き出すために、今の子どもたちの関係を否定するという事件をクラスに起こす必要がある。
 一つの事件が起きても、やがてその新しい波紋は日常の関係となっていく。
 その関係を壊して、また違う子どもの「よさや力」を育てる、ということを繰り返して子どもたちの関係を高めていかなければならない。
 こういう仕事は授業を通してしか創りだすことはできない。
 子どもたちの実態をふまえて、教材をどう解釈し、どう授業を組み立てていくのか。まだ学年が始まったばかりで積み上げがあるわけではない。
 それだけに授業では、ねらいをはっきりともち、具体的な手だてを考えなければならない。
(
菊次哲也:埼玉県公立小学校教師)

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学級活動を効果的にするには、係活動はどうすればよいか

1 当番や係活動
 係活動は、学級内の仕事を分担するために、自分たちで話し合って組織をつくり、全員でいくつかの係に分かれて自主的に行う活動です。学級生活を豊かにすることをねらいとしています。
 いっぽう、当番活動は、学級経営上なくてはならないものです。教師が必要と認めた仕事を交代して、公平に分担する活動です。責任が問われます。
 新年度始めに係を編成する手順は
(1)
前年度までに経験した係活動を出し合う
 例:保健係、お誕生日係、クイズ係、レク係、ギネス係、イラスト係、図書係、配り集め係、窓係、黒板係、連絡係、掲示係、整頓係など
(2)
係活動と当番活動の特質を確認する
(3)
学級を豊かにするために必要な係を選定する
(4)
各係に必要と思われる、だいたいの人数を確認する
(5)
希望を優先しながら、各係の所属を決める
(6)
係ごとに活動内容を検討する
 子どもたち一人ひとりが行いたい活動内容にずれがあります。係は集団で行うため、計画の立案は子どもたちの思いや願いを出し合うことから始め、個々に活動したいことを、係として調整します。
 そして、クラスの子どもたちにその活動を理解してもらうことも大切です。
 活動の計画が固定化しないよう、無理なく実践できるようにしましょう。
(7)
活動内容をもとに係の名前を決定し、活動計画を立てる
 係活動の名称は、子どもの発想をいかし、夢のある楽しいものにすることが大切です。
2 朝の会や帰りの会での係活動
 学級経営上、朝の会や帰りの会はとても大切です。
(1)
朝の会
 朝の会は、授業の開始などの関係で、短くすませなければならない。係活動コーナーは簡潔にしなくてはなりません。
 簡潔に、短い時間で発表するように指導する。活動等の詳細は、係活動コーナーの掲示物による連絡にする。
 例えば「今日の昼休みに、校庭でクラス全員遊びとして、レク係が計画したドッジボール大会をします。ルールは、レク係のコーナーを見てください」
(2)
帰りの会
 時間をとれるなら、すべての係が「お知らせ」などの活動ができるようにすることが、子どもの活動意欲を喚起する手立ての一つになります。
 係からの連絡というだけでなく、他の係への活動依頼や、活動協力を依頼する場としても活用する。
3「係発表会」はさまざまな効果を生む
 各係の活動内容をクラスの全員が理解し、互いに認め合い、励まし合っていく場をつくると、係活動が単独の活動にはならず、学級全体としての活動意欲が高まります。
 「係発表会」は、活動を活発にするだけでなく、発表のしかたを考えたり、発表に向けて準備をしたりすることで、係内のコミュニケーションの深まりにつながります。
 さらに、係の一員である子どもは、自分がクラスに役立っていることを実感でき、達成感や所属意識を高めることにもつながります。
4 係カードで活動意欲を高める
 子ども同士で新たな活動のアイディアを出し合うと、充実した活動が展開されます。
 例えば、カードに「〇〇係さんへ、□□をやってみてはどうですか。きっと楽しいと思いますよ。△△より」と書いた係カードを係ポストに投函し活用すると、効果的です。
 また、係カードで、他の係に活動協力を依頼したり、活動のよさを認め合うと、クラス全体の各係の活動が活発になります。
(
稲垣孝章:1958年広島県生まれ、埼玉県公立小学校教師、指導主事を経て小学校長
)

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