カテゴリー「教師と子どもの関係づくり」の記事

子どもたちと担任が一緒に遊ぶと、遊び通じて子どもたちは人間関係を学ぶようになります

 昼休みや放課後、子どもたちと一緒になって運動場を駆け回っています。
 ドッジボールや、野球に似たキックベース、リレー走など、みんなが参加できるゲームを楽しんでいます。
 子どもはゲームの中で「喜びと悔しさ」を味わい、「チームワーク」の大切さを学び、「人間関係」を築いていくのです。
 キックベースは、投手がマウンドから転がしたサッカーボールをけり、ベースを回り、得点を競うゲーム。
 一学期は毎日のようにキックベースをしていたので、校長から「またキックベースですか」とよく笑われました。
 私自身は幼いころ、休み時間に担任と遊んだ経験がありません。
 それが当たり前と思っていましたが、教育実習をした長崎市内の小学校では、子どもと担任が毎日のようにキックベースをしていました。
 笑顔いっぱいの姿を見て「先生になったら私も始めよう」と、心に決めました。
 私の事務作業などは後回しにしても、とにかく子どもと一緒に遊ぶことを優先し、クラス全員でゲームを楽しみます。
 私にしかられたり、友達とのささいなトラブルで、落ち込んでいたりした子どもも、遊びが楽しければ一日を終えたときに「きょうも楽しかった」と思えるものです。
 しかし「何となく元気がないな」と感じるときは、子どもの異変を知らせるサインです。
 遊びを通じて、子どもの感情の変化を肌で感じ、心の成長を知ることもできます。
 ある男の子は一学期のとき、ほかの子がミスをするたびに不満げな顔をしていましたが、三学期になると誰より先に「ドンマイ」と声を掛けるようになりました。
 遊びながら、他人を思いやる心が育っていった例だと思います。
 最近の子どもは習い事が増え、大勢で遊ぶ機会が少なくなりました。
 遊びの中で子どもたちがつながり、支え合い、人を信じる気持ちをはぐくんでほしい。
 そう願いながら「キックベースをしようよ」と呼び掛けています。
 中山先生は、長崎歴史文化博物館を利用した授業の実践で、小学校中学年の活用の仕方として、博物館の「施設や公共性」に着目した「公共のマナーについて学ぶ」「バリアフリーについて学ぶ」という実践をおこないました。
 同じく博物館を利用した中山先生の実践として、社会科見学で博物館の周辺施設の見学時に、博物館を昼食会場として利用し、見学の時間を確保している。これも新たな博物館の利用方法の一つであると思う。
(中山美加:長崎市立小学校教師を経て長崎県公立小学校教頭) 

 

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どうしても好きになれない子どもがいるとき、その子が苦手でなくなるようにするには、どうすればよいか

 どうしても相性が悪い、どうしても好きになれない相手はいるものです。
 これが自分の担任する子どもであったりすると、非常に悩ましいものです。どうすればよいのでしょうか。
 学校の先生方に聞くと、どうしても好きになれない子どもの対処法は
(1)好きになるように、良いところを探す
(2)我慢する
(3)なるべく関わらないようにする
 と言っておられました。
 どうしても好きになれない子どもを理解するには、まずは自分がその子のことを苦手だ、嫌いだということに気づき、認めることが必要です。
 嫌いだから、叱るというように、自分の主観が行動に出てしまうことが一番の問題です。
 さらに、嫌いだということを認めないでいると、人間の無意識が悪さをして、平常心の自分ならしないような行動がふと出てしまったりします。
 また、ストレスが溜まります。これも避けなければならない状態です。
 ですから、まずは「私はこの子が苦手だな」と冷静に自分の気持ちに向き合い、「なぜ私はこの子が苦手なのだろう?」と考えてみます。
 この子について考え、理解してみるということです。
 すると、何か理由が見えてくるかもしれません。たとえば
「以前、トラブルがあった子どもと顔が似ている」
「自分の子どもの頃に似ている」
 など、自分の色めがねに気づくことができるかもしれません。
 理由が見えてくる、すなわち、自分のこころの理解ができると、それまで苦手だった子どもが苦手でなくなり、ストレスも軽減するのです。
(原田眞理:玉川大学教授。専門は臨床心理学、精神分析)

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なぜ生徒は教師の言うことを聞かないのでしょうか、どうすれば教師の言うことを聞くようになるのでしょうか

 指導する教師が生徒に尊敬されていないと、生徒は教師の言うことを聞きません。
 尊敬されていない教師の指導は、たとえ正しいことを言っても、無視されるか反発を招くことさえあります。
 人間は尊敬する人が言ったことには、耳を傾けようとします。そして、理解して自らの言動にも取り入れようとします。
 尊敬していない人の言動は自らの言動に取り入れようとしません。
 ですから、教師は生徒に尊敬されていないと、生徒の指導にはとても苦労することになるのです。
 昔は、教師が生徒に「尊敬されている」関係から教育が始まりましたが、今は教師が生徒に「尊敬される」関係をつくることから教育は始まるのです。
 教師が生徒に尊敬される関係をつくるには、どうすればよいのでしょうか。
 教師が生徒に「尊敬される」には、教師と生徒の間に「信頼関係」がないといけない。
 よく知らない隣のおじさんを初めから尊敬していた、という人はいないように、教師と生徒の間に「関わり」をつくるようにします。
 その「関わり」から「信頼感」が育ちます。
「関わり」をつくる方法は、たくさんあります。例えば、
「休み時間に一緒にたわいない話をした」
「好きな作家の小説を貸してあげた」
「共通の好きな漫画の話をした」
「ゲームの攻略法を教えた」
「去年、教えたお兄さんのことが話題になった」
「教師の子ども時代の失敗やドジな話をした」
「一緒にボールで遊んだ」
などと、教師の個性や特技を活かすのです。
 このような「関わり」があると、今度は
「先生、私ね、社会科はどうやって勉強したらいいのか、わからないの」
「〇〇くんに時々、嫌なことを言われるの」
「授業中、おしゃべりが多くて、よく聞こえないの」
などと、生徒が困っていることを話題にしてきます。
 いよいよ教師の出番です。教師は生徒の話に大いに耳を傾けて聞いてあげ、その生徒が困っていることに取り組むのです。すると、結果はどうであれ、
「この先生は、頼りになる」 
「私を見捨てない先生だ」
と生徒は思い「信頼感」が生まれます。
 子どもとの「関わり」の中でしか「信頼感」は芽生えません。「信頼感」は尊敬の大前提となります。
(吉田 順:1950年生まれ 37年間横浜市立小・中学校に勤務した。担任32年、生徒指導部長16年、学年主任13年などを兼任した。生徒指導ネットワークを主宰。生徒指導コンサルタントとして全国の学校と関わる)

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教師は見た目や雰囲気がとても大切、子どもに嫌いと感じさせるところがありませんか

 教師は見た目、雰囲気が大切です。これはかなり重要なポイントになっているようです。
 人間が、好き嫌いの判断するのは理屈ではなく、イメージ・印象によって決定される要素が大きいと思われます。
「人は見た目が9割」という本が話題になっているように、見た目で好き嫌いを判断されてしまうことは、あるんだろうなと思っています。
 授業をする者にとって、このことは大変重要です。
 なぜなら、勉強を好きにさせようと思っても、生徒が先生嫌いと先入観で「食わず嫌い」の状態で拒否されてしまっては、授業の面白さを追求しても効果は半減してしまうからです。
「話せばわかる」とは「話し合える土俵に上がってこそ」成立するもので、生理的に嫌いと感じられてしまうような状況では土俵にすら上がれない可能性があるのです。
 それには、第一印象で「いかに引き付けるか」という工夫が重要になってきます。
 私は「見た目」といっても、それは服装などのビジュアル的な部分に限らず、その人そのものが持つ雰囲気によって、相手に与える印象が好き嫌いに大きく関与しているのだろうと思っています。
 ですから、教師は第一印象やイメージで生徒の心を「つかむ」ことができるキャラクター作りをすることも非常に重要なのです。
 生徒たちに受け入れられやすいキャラクターというものは、大きく分けて「親しみやすさ」と「プロ意識」という2つの要素で構成されていると考えています。
 この両方がバランスよく高まっていればスムーズに生徒たちに受け入れられていくことでしょう。
 仮に「親しみやすさ」ばかりが先行すれば「なめられる」という結果になり、「プロ意識」ばかり先行すれば近寄り難い存在として心の壁を作られてしまうことでしょう。
 生徒に接するとき「心にゆとりを持つ」ことは「親しみやすさ」を高めるうえで非常に重要です。
 ゆとりのない教師の姿を見た生徒は、あなたに相談や会話をしたいと思うでしょうか。間違いなく近寄りがたいという先入観を持ってしまうことでしょう。
 具体的に教師が何をすればよいかというと、笑顔を絶やさない、生徒との会話を楽しむ、ユーモアを交えた会話をする、ことなどがあります。
 それ以上に大切なことは、自分の都合による感情を出さないことです。忙しい時や不愉快な出来事があっても、不機嫌な素振りは絶対に見せないように私はしていました。
「ゆとりある自分」を演出すると、意外と本当に落ち着いたりするものです。
 そのような状態で生徒と接することが生徒との関係性を構築するうえでとても重要なことのなではないでしょうか。
 常に心にゆとりを持つということは、何か突発的にトラブルが生じた際に冷静に判断し解決することにもつながっているのです。
 人にものごとを伝えるとき、相手に伝わる情報の内で話の内容そのものが占める割合はたったの7%だそうです。
 人は相手の行動や姿、声など目に見える様子から多くの情報を読み取ってコミュニケーションをしています。
 何だか自分は生徒から避けられている、人気がないと思うなら、その原因はもしかすると、表情や立ち振る舞い、口調、目線、服装などのちょっとした部分にあるかもしれません。
 先生が授業をするときの表情や声は、授業をより魅力的に引き立てて、生徒の印象に残りやすいものです。大変重要な役割を占めています。
イメージ向上のためのチェックポイントは
(1)笑顔で接することは得意ですか?
(2)相手の話に興味を持って聞いていますか?
(3)はっきりとあいさつを交わしていますか?
(4)相手に関心を持って接していますか?
(5)清潔感のある服装をしていますか?
(6)自分の話・意見ばかりを通していませかん?
(7)言葉つかいは明瞭ですか?
(8)行動・立ち振る舞いは節度のあるものですか?
以上をチェックして、鏡の前で自分を観察してみてください。
 自分の目で見て「恥ずかしい、イメージが良くないな」と思うようなら、まずそこから改善していきましょう。
 あなたから見て、あなた自身は「プロ」に見えますか?
 あなたから見て、あなた自身は「親しみやすい」ですか?
(諸葛正弥:東京生まれ 「T’s skill教師塾」代表として、カウンセリング・コーチング講座もコラボレートした形式で教員対象研修を開催している)

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中学生がやる気を出すきっかけになる働きかけには、どのようなものがあるでしょうか

 中学生はとてつもない可能性を秘めています。その可能性を引き出すのが教師です。
 私は、生徒を毎日激励してきました。
 私は、良い考え方を毎日、生徒に伝えたいと思いました。
 私は、すべての生徒に幸せな人生を歩んでほしいと思っています。
 そのための私の方法は、
1 朝の会・帰りの会での語り
2 生徒の日記へのコメント
3 学級通信の記事と学級日誌へのコメント
です。
 朝の会や帰りの会での教師の語りをシーンと生徒は聞いています。しかし、はじめから静かに聞いているわけではありませんでした。
 学級通信を読むときも生徒はシーンと聞いています。これも、はじめからこのような姿勢ではありませんでした。急にこのようになったわけではないのです。
 生徒が耳を傾けてくれる関係を作るのに多くの時間を費やしました。
 例えば、生徒の日記へのコメントは、ラブレターだと思って毎日書き続けました。だから、生徒もそのつもりで私の考えを大事に受け止めるようになりました。
 学級通信も1日も欠かさず毎日書き続けました。掃除も毎日生徒と一緒に行いました。
 毎日、生徒たちを激励し続け、良い考え方をシャワーのように浴びせてきました。
 それは、砂に水をかけて、花を育てるような、果てしない作業に思えました。
「この子たちは本当に変わるのだろうか」「こんなことをしても生徒には何も伝わらないのではないか」「私が行っていることは無駄なことではないだろうか」
 このような思いに毎日襲われ、あきらめそうになることが何度もありました。
「やっても無駄と思っている生徒たち」に言い続けた言葉をいくつか紹介します。
「僕はいつも『ダメでもともと』だと思っています。大切なことは次のことを忘れぬことです」
「何もせずにいるのは、チャレンジしないままでいるということです」
「一生懸命やって、それでも失敗してしまうことがある。でも、いいんじゃないかな、と思っています」
「やれるだけのことをやって、結果がでなかったら改善していくこと。少しでも工夫して、良いものを目指していくだけです」
「悩まない人間は成長しないから、悩みや不安とは上手につき合っていくしかありません」
「悩みを1人で抱かえないこと。先生に話してください。家族にも話してみてください」
「僕には、悩みや不安を取り除くことはできませんが、一緒に考えていくことはできます」
 どんなに荒れている中学生でも必ず変わることができるのです。どんな手のかかる中学生でもやる気になれるのです。
 そんな生徒たちとの関係作りが、やる気に満ちた学級を作っていくことも実感できました。
「学級担任である僕があきらめたら、生徒がやる気になるはずがない」と自分に言い聞かせてきました。
 生徒たちに、かけ続けた言葉のほとんどが、実は自分への激励の言葉だったようにも思います。
 言葉には魂があると言われます。教師は例外なく、言霊(ことだま)を発することができる力を持った教師になる可能性があると思います。
(垣内秀明:1965年長野県生まれ、長野県公立中学校教師。教育サークルTOSS中学信州代表)

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教育は人間味が大切、子どもたちに教師の個性をアピールして仲よくなろう

 教師が子どもたちに教えるということは、ロボットが行うのではなく、人間対人間のつきあいです。
 教師が、その人ならではの個性を発揮することが大切です。
 すると、子どもたちは「ぼくたちの先生は、こんな人なんだ」と、教師の勉強以外の一面を知ることができ、教師に親しみを持つことができます。
 子どもたちは「私たちの先生はね、〇〇なんだよ」と教師の話をあちこちでします。
 それは、子ども同士でも、それぞれの個性発揮を出しあえる雰囲気づくりの第一歩となります。子どもたち同士の人間関係を深めることもできます。
 私は、次のように、得意なことを積極的に子どもの前で披露したり、好きなことをおおげさにアピールします。
(1)自分ことを話す 
 子どもの頃のこと、家族のこと、失敗したこと、趣味などを話すようにします。
 子どもたちも、どんどん自分のことを話してくれるようになります。
(2)得意なものを披露
 得意なものがある教師は、子どもたちに、これでもかというくらい披露しましょう。
 イラストが得意な教師は、いっぱいイラストを描きましょう。 
 私は、子どもと初めて対面するときに、いきなり体操の前方倒立回転とびをします。そして、最後に、私のギターでみんなと歌を歌います。卒業生に出会うと、よくこの話になります。
(3)おおげさに「好き」をアピールする
 好きなことを、ちょっとおおげさに言うだけで、子どもたちは食いついてきます。
 私は、ネコが好きです。「3度の飯よりネコが好きだ」と、強烈にアピールしていきます。
 ネコが描かれているグッズを子どもたちが持っていた場合は、おおげさに食いつきます。
 逆に、嫌いなものを強烈にアピールするものおもしろいです。
 好き嫌いだけでなく、他のことでもちょっと大げさにすると、子どもたちは食いついてきます。
(4)服装
 服装でも個性を発揮することができます。
 最近は、おもしろいイラストがプリントされているTシャツがよく売られています。
 そういったおもしろい服を着て子どもたちの前に立てば、それだけで、子どもたちは話かけてきます。
 私は、Tシャツの上にチャック付きのジャージを着ています。
「君たちに、いいものを見せてあげよう」と言って、チャックを下ろして、Tシャツを見せます。何も言わずに下ろすなど、やり方次第で、盛り上がります。
 方言が言える、グルメ、雑学を多く知っている、楽しい遊びを多く知っている、など、自分の個性を発揮するものがあれば、どんどん子どもの前でアピールするべきです。
 普通に生活していて「指がやわらかい」など、何の役に立たないことでも、子どもたちと仲よくなることができます。
(飯村友和:1977年千葉県生まれ、千葉県公立小学校教師。教育サークル「明日の学級づくりを語る会」代表)

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教師と子どもが危機的関係にならないよう、教師が日常すべきこととは

1 子どもと共に遊び、語り合う教師
 子どもについての理解を深め、子ども一人ひとりの興味や関心、悩みや不安、考え方や行動の特徴を把握するために、子どもたちと日常から触れ合いを深めることが大切である。
 教師が子どもたちと遊んだり、雑談できる機会を作るように心がけたい。
 そのとき、教師が1人の人間として心を開いて語りかけると、子どもも心を開いてくる。
 また、教師は、子どもの話を真剣になって聞くように努め、途中で口をはさんだり、説教しないようにしたい。
 触れ合いを通して、子どもたちは少しずつ心を開いてきて、話しかけたり、相談するようになるものである。
 教師が子どもたちの良さや可能性を伸ばすように努めると、子どもは教師に期待されていると感じ、期待に応えようと行動し、問題を起こすことは少ない。
2 教師が生き方のサンプルを示す
 教師として、社会の一般常識をしっかりと身に付けて行動し、教師が1人の人間として真摯に生きていく姿を子どもに示すように努めたい。
 そのためには、教師が教養を深めるように努める。
 そして、教師は服装や言葉遣い、行動等に常に注意を払うようにする。
 さらに、子ども一人ひとりを1人の人間として尊重する姿勢を忘れない。
 子どもの意見もよく聞き、その考えが子どもの生き方に深く影響していることを理解して接するようにしたい。
「だめ」「間違い」と教師がすぐに発言を否定するようなことは、やめたいものである。
3 子ども一人ひとりの居場所をつくる
 子ども一人ひとりの存在を大切にし、子ども自身が存在感を抱くようにしなければならない。
 子ども自身が学級に必要とされていると意識したとき、学級への所属感が高まり、自分の居場所が学級内にできるのである。
 子どもたち一人ひとりが役割を分担し、遂行することにより、自己存在感を抱くようになる。また、友だちの役割遂行に協力することにより、学級の一員としての連帯感を高めることになる。
4 失敗を生かす力を培う
 人生は、ある意味では失敗を乗り切っていく過程でもあると言える。
 教師は、子どもが失敗しそうな時、すぐ手を出してしまう傾向が強いが、適度な失敗も必要である。
 子どもが失敗した時、別の方法を考えることが大切なことを教え、子どもと一緒になって解決する姿勢が大切なのである。
(荻野一郎:元東京都公立中学校長)

 

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子どもに「先生嫌い」と言われたとき、どうコミニケーションをとればよいですか

 子どもが教師を嫌いというのは二次感情です。一次感情は私を見守って、支えてというリクエストです。
 子どもが「嫌い」と言ったら、何をしてほしいと願っているのかを考えるようにしましょう。
 女子と男子では「嫌い」の意味合いが異なります。女子は注目してほしいというリクエスト、男子は敵対するという宣言です。
 人は関わりを持つと、大きく分けて「好き」「普通」「嫌い」の3つの感情をもつようになります。
 好きと嫌いには、共通している思いがあります。それは「認められたい」です。つまり、相手に振り向いてほしいのです。
 私自身、出会ったばかりの4月、心当たりがないのに「先生、嫌い」と言われたことがあります。
 彼女の様子を見ていくと、友だちとの関係がうまくいかなかったり、前の担任との違いによる戸惑いがあったりしました。
 それに気づいてほしい、というサインが「嫌い」という言葉になったのです。
 男子は不満があっても、いつまでも根にもちません。
 しかし、誤解や不満が積もり、それが限界に達すると、嫌いという感情に変わります。
 積もり積もった感情ですから、慎重に対処したほうがいい。そんな時は「嫌いにさせてごめん」と謝ります。
 良好なコミュニケーションを築くには、教師から声をかけることです。女子は量、男子は質を意識します。
 小学校高学年の女子は、話しかけるとそっけない態度をとりますが、多くの場合、それは周囲へのポーズです。だからといって、教師が声をかけないでいると、相手にしてもらえないと不安になります。
 女子への声かけは、時間よりも回数で、こまめに声をかけるようにします。
 特別なことを話題にすると友だちの目が気になりますが、立ち話で日常の話題なら気兼ねなくできます。5秒もあれば十分です。
 男子は教師に話しかけることは稀です。男子は男子と一緒にいるほうが楽しく、安心できるからです。
 男子への声かけは、教師と話をしたという満足感が大事になります。そのポイントは、男子にとって重要な話題を一つに絞ることです。
 そのためには、男子が気になっていること、気にしてほしいことを事前に下調べをし「把握」しておきます。
(城ケ﨑滋雄:1957年鹿児島県生まれ、千葉県公立小学校教師、教育委員会、不登校対策教員として不登校児童と関わる。荒れた学級の立て直し、小学校教師として教育情報雑誌「OF」等で情報発信している)

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手におえない生徒に関わり続け、信頼されるには、どうすればよいか

 クラスには、担任の言うことを聞かないやんちゃな生徒が必ずいる。言われたことが出来ない生徒もいる。
 そんな、生徒への対応の基本が「生徒を一度は受け入れる」である。
 どんなにやんちゃな生徒にも必ず言い分がある。どんな問題行動でも、まず生徒の言い分を聞くということだ。
 ただし、法に触れること、命に関わることであれば、どんな理由があろうと止めねばならない。
 問題行動の原因の多くが、生徒間のトラブルであったり、教師への不満、授業への不満だったりする。
 そのような生徒の考えを聞く耳を持たず、頭ごなしに正論だけをぶつけても生徒は納得しない。
 生徒の話を聞くことが教師には必要なのだ。
 目の前の生徒の思いと気持ちを理解する方法を教師は持たねば、生徒の思いを知ることはできない。
 生徒への対応の方法や技術を20通りは身につけなければならない。
 生徒は、納得しないと動かない。
 生徒の納得を得るには「担任が生徒に信頼されていること」が必要だ。
 信頼できる教師の言うことなら、生徒は変えていこうと動き出す。
 そのために必要なことは、生徒との信頼関係をつくることである。その第一歩が「生徒を一度は受け止める」という教師の姿勢なのだ。
 信頼関係を築くためには、生徒の良さや行動を認めることだ。自分のことを認めてくれる大人の言うことなら生徒も従う。
 生徒は認めて育てることが基本だ。
 生徒を認めるには、生徒を丸ごと受け止めることが必要となる。
 どうにもこうにも手に負えない生徒がいても、目の前の生徒を丸ごと受け止める度量を持たなければならない。
 私は毎日「どの子も大切にされなければならない」「どの子も一人の例外もなく可能性を持っている」とノートに書き続けた。
 あきらめそうになる自分をこの言葉が何度となく救ってくれた。手におえない生徒に関わり続けることができたのは、この二つの言葉があったからだ。
 生徒も人間である。自分のことに一生懸命になってくれる人の存在を決して忘れない。
 生徒は認めて育てるのだ。
(垣内秀明:1965年長野県生まれ、長野県公立中学校教師。教育サークルTOSS中学信州代表)

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子どもの心をわしづかみにするには、どうすればよいのでしょうか

 子どもは教師が笑顔で接することで安心する。
 教師は、毎朝、鏡に向かって笑顔の練習をするとよい。特に大事なのは目である。目で笑っているかをよく見ることだ。
 教師が笑顔で話しかけてくれるだけで、子どもはその教師に心を寄せ、関心を持つようになる。
 教師にとって、いつでも笑顔でいることはかなり難しい。「なめられてはいけない」という思いがあるからだ。
 子どもに、なめられないために必要なことは、子どもを納得させるだけの力を身につけること。教師が言ったことは、やってみせ行動で示すことだ。
 子どもは納得しないと動かない。そのために必要なことは子どもと信頼関係をつくること。そして、その第一歩が子どもを一度は受け止めるという教師の姿勢なのだ。
 子どもに信頼されるには、教師自身が教育技術や、なぜそのように指導するか、考え学び続けることは言うまでもない。教師が成長を止めたら、絶対にその教師を信頼しない。
 そのために必要なのは、教育書やビジネス書などを読書することだ。
 それと、セミナーに参加し、指導法と共に、講師の考え方と人生観を学ぶことだ。
 子どもが納得する教師の語りとはどんなものか学ぶ必要がある。
 子どもに「〇〇しなさい」「〇〇してはいけません」「〇〇をやめなさい」と、注意しても納得しなければ、子どもは動かない。
 そのためには、教師は日常生活で「ハッと感じたこと」は、メモしておくことだ。
 休み時間や授業中の出来事、清掃の姿や給食配膳の姿など、ハッと思ったことはすぐにメモして、子どもに語って聞かせる。そのうえで
「私は、こう考えるけど、みんなはどう思う?」
と、投げかけてみることだ。
 そして、それに反応する子どもの姿をよく見ることだ。
 子どもの考えを知り、教師が何を考えているかを理解し合うチャンスにもなる。
 このとき、大事なことは、子どもの考えを、まず一度は受け入れる度量だ。
 教師と考えが違う子どもも出てくる。それを一度は受け入れ、そこからお互いの考えを納得するまで語り合うことだ。
 子どもは自分のことを理解してくれる人のことは信じるようになる。
(
垣内秀明:1965年長野県生まれ、長野県公立中学校教師。教育サークルTOSS中学信州代表)

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