カテゴリー「叱る・ほめる・しつける」の記事

注意されると、すねて口をきかなくなる子どもがいます、どう指導すればよいのでしょうか

 教師が些細なことで注意すると、ぷいとすねて、不機嫌になる子どもがいます。
 一度すねると、なかなか立ち直らず、長い間、教師と口をきかなくなります。特に小学校高学年の女子に多く見られます。どう指導すればよいのでしょうか。
 教師が注意して、子どもにすねられても、その態度を追及してはいけません。
 その子のそばを離れたり、別の子と会話したりして、気づかないふりをしてあげるのが良い対処法です。その指導のポイントは、
(1)あっさりと、ひと言で指摘する
 このような子どもは、叱られることを恥だと思っています。
 ですから、周りから見て、明らかに「あの子、叱られている」と思われてしまうような叱り方をしてはいけません。
 あっさりと、ひと言「直しなさい」と伝えて、その場を離れるくらいで十分です。
 反省して直すことができるのが、女の子の良いところです。
 しつこく責め続けると、逆に意固地になり、指導を受け入れなくなってしまいます。
(2)女の子は、目に止まりにくいからこそ注意を払う必要がある
 女の子は、どちらかというと、幼い頃から叱られる経験が少なく、聞き分けがあります。
 目につく行動はあまりしませんが、友だちに嫌なことをしたり、こっそりきまりを破ったりするのは男の子と同じです。
 女の子の表面上のふるまいに安心して指導を怠ると、どんどん自分勝手でわがままに育ってしまうおそれがあります。
 だからこそ、男の子以上に注意を払い、その時その時に的確に指導しなくてはなりません。
(3)叱られることが、ありがたいことと分からせる
 家庭で叱られないで育っている子どもが多くいます。日頃から、
「なぜ叱られるのか?」
「叱らなければ、どうなるのか?」 
と、いったことを子どもたちに考えさせることが必要です。
 大人が子どもを叱るのは、その子が好きで、良い人に成長してほしいと願うからです。
 叱る側の大人の気持ちが分かれば、叱られることを極端に避けることもなくなっていきます。
(中嶋郁雄:1965年鳥取県生まれ、奈良県公立小学校長。子どもを伸ばすためには、叱り方が大切と「叱り方&学校法律」研究会を立ち上げる。教育関係者主宰の講演会や専門誌での発表が主な活動だったが、最近では、一般向けのセミナーでの講演や、新聞や経済誌にも意見を求められるようになる) 

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注意されると、すねて口をきかなくなる子どもがいます、どう指導すればよいのでしょうか

 教師が些細なことで注意すると、ぷいとすねて、不機嫌になる子どもがいます。
 一度すねると、なかなか立ち直らず、長い間、教師と口をきかなくなります。特に小学校高学年の女子に多く見られます。どう指導すればよいのでしょうか。
 教師が注意して、子どもにすねられても、その態度を追及してはいけません。
 その子のそばを離れたり、別の子と会話したりして、気づかないふりをしてあげるのが良い対処法です。その指導のポイントは、
(1)あっさりと、ひと言で指摘する
 このような子どもは、叱られることを恥だと思っています。
 ですから、周りから見て、明らかに「あの子、叱られている」と思われてしまうような叱り方をしてはいけません。                                                
 あっさりと、ひと言「直しなさい」と伝えて、その場を離れるくらいで十分です。
 反省して直すことができるのが、女の子の良いところです。
 しつこく責め続けると、逆に意固地になり、指導を受け入れなくなってしまいます。
(2)女の子は、目に止まりにくいからこそ注意を払う必要がある
 女の子は、どちらかというと、幼い頃から叱られる経験が少なく、聞き分けがあります。
 目につく行動はあまりしませんが、友だちに嫌なことをしたり、こっそりきまりを破ったりするのは男の子と同じです。
 女の子の表面上のふるまいに安心して指導を怠ると、どんどん自分勝手でわがままに育ってしまうおそれがあります。
 だからこそ、男の子以上に注意を払い、その時その時に的確に指導しなくてはなりません。
(3)叱られることが、ありがたいことと分からせる
 家庭で叱られないで育っている子どもが多くいます。日頃から、
「なぜ叱られるのか?」
「叱らなければ、どうなるのか?」 
と、いったことを子どもたちに考えさせることが必要です。
 大人が子どもを叱るのは、その子が好きで、良い人に成長してほしいと願うからです。
 叱る側の大人の気持ちが分かれば、叱られることを極端に避けることもなくなっていきます。
(中嶋郁雄:1965年鳥取県生まれ、奈良県公立小学校長。子どもを伸ばすためには、叱り方が大切と「叱り方&学校法律」研究会を立ち上げる。教育関係者主宰の講演会や専門誌での発表が主な活動だったが、最近では、一般向けのセミナーでの講演や、新聞や経済誌にも意見を求められるようになる) 

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子どもが納得する叱り方は、どのようにすればよいのでしょうか

 お説教では納得しない。
 教師の考えを押し付けたり、一方的なお説教をしたりする指導を続けていても、子どもは過ちを素直に受け入れ、納得して反省することはありません。
 お説教は、常に子どもを「受け身」にすることですから、「また先生の長い話が始まった。早く終わらないかな」と、教師が叱ることを軽んじる危険さえあります。
 叱られることに子どもが納得するためには
「なぜ叱られるのか?」
「どこが悪いのか?」
「なぜダメなのか?」
「どうするべきだったのか?」
「どのように改善すべきなのか?」
といったことを、子ども自身が真剣に考えることで、はじめて可能になります。
 子どもに考えさせることが納得につながります。
 子どもの頭と心をフル回転させるためには、例えば、過ちや不足を「子ども自身にしっかり口に出して言わせる」などの方法を工夫して、子どもがしっかり考えざるを得ない状況に置くような叱り方を心がけるようにしなくてはなりません。
 集団の力を活用する。
 互いに注意し合い、正しい行いを認め合える集団の中でこそ、個々の子どもの成長が保障されます。
 正しい行いを認め、不足を注意し合うことのできるクラスにするために、ある子を叱る時に、クラス全体を意識して、他の子どもの考えを聞いたり、善悪を全員で確認したりできるような叱り方を心がけるようにします。
 集団の力を取り入れることで、子ども一人ひとりが納得して指導を受け入れる素地をつくっていかなくてはなりません。
 いくら厳しくしかっても、子どもが納得していなければ、効果が期待できないどころか、教師を信頼しなくなるおそれがあります。
 納得させることで、素直に指導を受け入れられる子どもに成長します。
(中嶋郁雄:1965年鳥取県生まれ、奈良県公立小学校校長。子どもを伸ばすためには、叱り方が大切と「叱り方&学校法律」研究会を立ち上げる。教育関係者主宰の講演会や専門誌での発表が主な活動だったが、最近では、一般向けのセミナーでの講演や、新聞や経済誌にも意見を求められるようになる)

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子どもを叱るとき、教師が心がけるべき大事なポイントとは

 叱るということは、子どもたちの心の安定と安全の保障とならなければならないのです。
 そのため、教師は感情に流されないようにしなければなりません。
「この子は絶対によくなる」という思いを持ち続けていきたいものです。
1 「許す心」で叱る
「絶対に許さないぞ」という思いで叱ると、どうしても感情的になります。そうなってしまうと、子どもの心に響くことはありません。
「この子は必ずよくなる」という思いをもって子どもに接していきたい。
2 自分の指導不足だったことを認める心で叱る
 教師が「ちゃんと教えただろうが!」と語気を荒くして叱るときがあります。
 しかし、子どもの失敗の裏には、教師の「自分の指導不足があったかも」という内省の心が必要ではないでしょうか。
 教師の「ちゃんと指導していました」という言い訳ほど空しいものはない、と以前、先輩に教えてもらったことが、今でも私の心に残っています。
3 叱る場面を決めておく
 教師が自分の感情で叱ったときに、子どもが「なぜ、叱られるのだろう」と納得できないことがあります。 
 そこで、どのようなときに叱るかを子どもたちに宣言をしておくようにします。
(1)心の安定
 優しさを忘れた時(いじめや差別を許さない)
(2)安全の確保
 命を大切にしない時   
(3)前向きの姿勢
 努力をしない時
4 叱るタイミングと場所は細心の配慮を
 叱る時「直ちにその場で」が原則ですが、子どもによっては、その状況によって、場所を変えるなどの配慮をしないといけないことがあります。
5 みんなの前でなく、一対一で叱る
 「恥をかかされた」という、子どもの自尊心をつぶさないようにします。
 そこで、子どもと一対一で誠意をもって話を聞き、必要に応じて叱るくらいのゆとりをもちたいものです。
6 事実を確認し、事実だけを叱る
「おまえというやつはどうしようもないな」などと、子どもの人格を否定することにならないよう、先入観だけで叱らず、きちんと事実を確認し、叱ることが大切です。
7 心に染み入る温かい言葉を考えて叱る
「あなたらしくなかったね」「もうしないと信じていたんだけど」というように、子どもの存在を認める言葉を入れて叱るようにします。
8 叱るべき時に、叱ることをためらわない
 その子どもとの人間関係が壊れることを恐れて叱ることを避けてしまうことがあります。
 しかし「人には温かく、規則には厳しく」をモットーにして、叱る場合には、毅然とした態度で臨むことが大切です。
9 公平な態度で相手の言い分も聞いて叱る
 気難しい子や成績の良い子は叱りにくいと聞いたことがあります。これでは、他の子どもにとっては教師不信につながっていくものです。
 子どもの言い分を、心を静めて聞き、受けとめてあげることが大事です。そして、事実に基づいて反省させるように叱るようにします。
10 過去にこじつけないで、将来のために叱る
「あの時も同じことをしたな」というように、いつまでも過去にこじつけて叱ることのないようにしたいものです。
 これから、どうしたらよいかという将来につながる言葉かけをしていきたいものです。
(椙田崇晴:1959年福岡県生まれ、山口県公立小学校長。特別活動の実践に取り組む)

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小学校高学年では「さりげなくほめる」というフォローが有効な場合がある

 子どもたちが望ましい行動をしたとき、多くの教師はほめる。
 ただし、高学年の子どもの場合は見極めが必要である。特に女子の場合は慎重になったほうがいい。
 高学年になると、他の子どもたちから自分がどのように見られているのか、とても気になってくる。
 みんなの前で、ほめることが、その子にとってマイナスになる可能性もあるからである。
 ある日、歌っている時に、なかなか口を開かないA子が、いつもより大きな口を開いて歌っていたので、私は、
「今日は、いつもよりも大きな口を開けて、歌っている人を発見しました」
「それはA子さんです。先生はとてもうれしく感じました」
 A子は笑顔を見せずに座っていました。しかし、私はいいことをしたという気持ちでいっぱいだった。
 次の日、さりげなくA子に目をやると、とても暗い表情だった。明らかに前日の私のフォローが間違っていたようだった。
 後日、国語で話し合いをしていた時、A子がとてもいい発言をした。その後の休み時間に
「今日の発表、とても良かったね」
 と、さらっとA子に伝えると、ニコッと笑いながら、うなずいてくれた。
 このようなことを考えると、A子の場合は、個人的にさりげなくほめたほうが、効果的だったことが分かる。
 A子との出会いを通して、人それぞれ関わり方があるということを学んだ。
 ほめかたにも様々なアプローチがあるということも教えてもらった。
 つまり、子どもたち一人ひとりを、もっとよく見ていくことの大切さを知らされた。
 全体の場でほめるだけでなく、さりげないほめ言葉をかけるというフォローが有効な場合があるということを忘れないようにしていきたい。
(岡本雅弘:岡山県倉敷市立小学校教師)

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子どもたちは、どんな叱られ方だと素直に聞け、どんな叱られ方だといやな気持になるのでしょうか

 私は、子どもたちに、
「どんな叱られ方だと素直に聞けますか?」
「どんな叱られ方だといやな気持になりますか?」
と、聞いてみました。
 子どもたちの答えは
〇熱血的なお説教がダラダラ続くと、最初は「悪かったな」と思っても、そのうちに「ハァー、謝る気なくなった」って思う。
〇一気に「ビシッ」て、叱ってくれれば、納得さえいけば「あ、本当に悪かったなって思う」
〇全然、言い分を聞いてくれないガミガミタイプはいや。
「そうか、そういう気持ちでやっちゃったのか」って共感してくれて、
「でも、それはこういうことで、まずかったよな」って話してくれるとちゃんと直そうって思える。
〇自分のその行いが、どのようなところで迷惑をかけているのかが、ちゃんと分かれば直せる。
〇具体的に、どこが悪いのか教えてくれると直せる。
〇人と比べたり、昔の悪い(本人の)話を持ち出してくるといやだ。
 それより「〇〇やって楽しい?」とか反省させるのがいいな。
〇やさしそうに言うより、ビシッと厳しく、はっきり叱られた方がいい。
 子どもたちの答をまとめると、
(1)
核心をついて的確に、短く、ビシッと叱る。
(2)
子どもたち本人が「何を直せばいいか」がちゃんとわかるように叱る。
といいってことでしょうか。
(
滝本 恵:埼玉県公立中学校教師
)

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叱られたと感じさせない、ほめられていると感じさせる叱りは、どのようにすればできるのでしょうか

 子ども自らが、反省し改善に向かう力を身につけさせるのが「叱り」本来の目的です。
 子どもはほめられることが好きです。
 子どもが「ほめられている」と感じることができるような叱り方を意識していきたいものです。
 子どもたちが「叱られたと感じさせない」ような「上級の叱り方」をするには、どのようにすればよいのでしょうか。
1 自分も認められたいという思いにさせる
 どんな子でも、他の子を意識しています。
 友だちが教師にほめられると、自分も同じように認められたいと、良い行動を見習おうとします。
 その習性を理解すれば、叱り方にも効果的に応用することができます。
 例えば、
(1)
授業中に姿勢が崩れてきた時、正しい姿勢で学習している子をほめるようにします。
(2)
素早く準備させたいと思えば、早くできている子をほめます。
 そうすれば、できていない他の子どもたちは、それに触発されて自然に正しい行動に改善していきます。
2 その子を期待しながら叱る
 子どもを伸ばすために叱るのです。
「先生に期待されているから叱られる」と思わせる叱り方をします。
「先生は、やればできる子を叱る」
「きみなら、分かると思うから叱る」
と伝えることで、子どもは自信をもつことができます。
 成長しようと、素直に叱られることを受け入れ、反省することもできるようになります。
3 叱られることを、素直に受け入れる姿勢を子どもにつくる
「叱られることは、大切にされていること」と、子どもに伝えよう。
 子どもを叱るときは、
「素直に叱られることはすばらしい」
「きみは伸びる子だ」
と、必ずつけ加えることが重要です。
 教師のひと言で、子どもは叱られることの真の意味を理解し、成長するための姿勢を身につけるようになります。
 叱りを受け入れる姿勢ができている子には、教師はより良くなるように指導したいと思うものです。
(
中嶋郁雄:1965年鳥取県生まれ、奈良県公立小学校教頭。子どもを伸ばすためには、叱り方が大切と「叱り方&学校法律」研究会を立ち上げる。教育関係者主宰の講演会や専門誌での発表が主な活動だったが、最近では、一般向けのセミナーでの講演や、新聞や経済誌にも意見を求められるようになる)

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叱るとき、叱りモードを引きずらず、笑顔に戻る切り替えの早さは子どもの指導に役立つ

 いつまでも、叱りモードを引きずってはいけません。指導後は、気持ちを素早く切り替え、笑顔に戻りましょう。
 子どもを指導する時は、子どもの言動に教師の感情が刺激されることがきっかけになります。
 特に叱って指導する場合、よくよく気を付けなくては、感情が激しく揺さぶられてしまいます。
 感情に身を任せていると、どんどん怒りが増幅していき、ついに抑えきれなくなって、子どもに感情をぶつける危険性があります。
 冷静に叱るためにも、気持ちを切り替える余裕をもちましょう。
 叱りモードが長く引きずるのは、気持ちの切り替えができない未熟さが原因と言えます。
 教師は大人ですから、当然子どもと同じレベルではいけません。
 叱った後に、気持ちを切り替えて、通常モードで子どもに接するようにしましょう。
 つい先ほどまで厳しい顔をして怒っていた教師が、指導が終わったとたん、笑顔で通常モードに変わる姿は、子どもからすると、つかみどころのない怖さを感じるものです。
「先生は何もなかったような様子だけれど、本当のところは、どう思っているのだろう?」と、本心が分からない怖さです。
 この切り替えの早さは、子どもの指導にとても役立ちます。叱った後の子どものフォローのためにも、次の叱りのためにも、気持ちをすぐに切り替えることは重要です。
(
中嶋郁雄:1965年鳥取県生まれ、奈良県公立小学校教頭。子どもを伸ばすためには、叱り方が大切と「叱り方&学校法律」研究会を立ち上げる。教育関係者主宰の講演会や専門誌での発表が主な活動だったが、最近では、一般向けのセミナーでの講演や、新聞や経済誌にも意見を求められるようになる)

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生徒を叱る目的は、集団の秩序を守ることです、その手段として叱る・説教があります、どう区別すればよいか

 教師が生徒を叱る時は、生徒が自分の悪行を自覚している時だけです。
 生徒が自覚していない時は説教して教えます。
1 生徒を叱る
 生徒を叱るのは、生徒が自分の悪行を自覚している時だけです。
 叱るときは、単純明快に「やめなさい!」「やめろ!」「やめ!」と叱ります。
 制止を命じるだけです。これが叱る行為のすべてです。
 必要なものは先生の勇気と気迫です。
 なぜなら、叱る対象は生徒の悪行で、しかも、生徒は自分が悪いことを自覚しているからです。
 多少の言い回しは違っても、本質は同じです。
 叱るときは理由はいらない。
 叱る時に、その理由をつけ加えると失敗します。
 わかりきったことを言うと、生徒はついつい反論したくなります。
 先生のくどい話を聞いているうちに、屁理屈を考え始めます。
2 生徒を説教する
 生徒が悪行を自覚していない時は、叱りません。説教し、やさしく教え説きます。
 善悪の区別がつかない生徒には「それは悪いことです。なぜなら・・・・・」と、わかるように教えます。
 生徒は子どもだから、知らないことがあれば、ていねいに教えます。
 当たり前だろうと思う常識でも、知らなければ教えるのが教師の仕事です。
 授業ができる教師は、説教がうまい。
 説教は、決まりきったことを教え説くことです。
 授業がうまい教師は、相手に合わせて説教するための方法を数多く知っています。
(
福地孝宏:1962年名古屋市生まれ、名古屋市立中学校教師。教育に関するHP開設し、実践で得た技術を紹介している。教師の悩み相談にも応じている)

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俺流の生徒の叱り方と学級崩壊に陥らないようにする方法とは

 学校の教師というのは勉強を教えるだけが仕事じゃないはずです。その子と向き合って心を揺さぶることも仕事ですから。
 俺は生徒たちと対立しても、気持ちでは絶対に引かない。自分が引いた線からは絶対に引かない。
 俺は生徒たちに情熱と正論で突っ張る。生徒たちは彼らなりの理屈で突っ張ってくる。
 その二つがガチンコになると、最後には絶対に、情熱と正論が勝つんです。教育の場では、絶対にそうなるんです。
 おまえの人生のためにおかしいだろうっていうのが教育の場では正論なわけです。
 今やっていることは正しいのか、正しくないのかは、生徒たちの心の中では、みんなわかっていますからね。
 しっかりと叱って、その子が涙を流した後に、黙ってギュッと抱きしめてあげれば、それでその子が変わってくる。
 問題児として、くくってしまったら、どんどんひねくれた方向に行ってしまう。
 俺なりに気をつけていることは、叱りっぱなしではなく、叱った理由とか、俺の本気の思いなどを、後からしっかり伝えてあげるということです。
 ほんとうに思いがあるなら、それはできるんです。
 もちろん、俺が叱ったら、生徒たちはみんな泣きます。俺は本気で叱りますから。
 でも、その後に「ちょっと来い」と。
 それで「叱った理由はわかるか?」って話をする。延々と説明します。
 そうなると方法論じゃないんですね。
 ほんとうにこの子のことが大事だと思ったら、ダメなことはダメと言わなきゃいけない。
 なのに、今の大人は、子どもたちを叱らなきゃいけないときも「いいよ、いいよ」と言って、優しさと甘さの線引きをぼやかしてしまう。
 そうすると、必ず子どもは、ぼやかされた線のところを行ったり来たりする。
 思いっきりそのままの気持ちを伝えることのほうが大切だというのに。
 俺は、教育にとって肝心なことは、今、自分の気持ちが子どもたちに届くときに、何をするかということに尽きると思うんです。
 先生が迷っていたら教育の答えは絶対に出ない。精一杯、動くほうが大切なんだと思います。
 知らない街を旅しているのが子どもで、教師はガイドだと思うんです。
 教師は「大丈夫だよ、この道だ」と言って、子どもと一緒に歩いていく。信念をもって共に道を探すガイドが、今の子どもたちに必要なんです。
 教育困難校などで、普通の教科書どおりの授業をしたら、間違いなく学級崩壊します。
 そうなると、ポイントになるのは、授業をする人、つまり教師の在り方になってきます。
 教師がどういう教材をつくって、どういう授業をするかになるんです。
 俺なんかは、教科書を参考にしながら、生徒たちの興味を喚起するような身近な事例を織り交ぜたプリントを作成して、授業をすすめています。
「一年間、このプリントをしっかり学び、一冊のファイルが完成したら、それがおまえらの教科書になる」
「俺の授業では、教科書がはじめからあるのではなく、みんなで1年かけて、教科書をつくっていくんだ」
と。
 日々の激務のなかで行う教材作成は、正直しんどいです。でも、学級崩壊が続くよりは、よっぽどいいですから。
 それに、本気で準備して、本気で授業をやれば、生徒たちに絶対に伝わるんです。
 やっぱり、授業こそが生徒たちの生活指導の中心です。その授業を適当にやっておいて、問題があったときだけ叱るなんていうのはダメで、不断の努力が必要になります。
(
義家弘介: 1971年長野県生まれ、高校で退学処分となったが、北星学園余市高校を卒業し、塾講師、母校の教師となり活躍し2005年に退職する。横浜市の教育委員、教育再生会議担当室長を経て国会議員となる
)

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