カテゴリー「授業の展開・演出」の記事

授業で、子どもの「やる気が出ない」のは子どもの責任ではなく、教師の責任である

 授業後の子どもの感想で、非常に私が注意をひかれたのは、授業や学習というのは自分がやるものだという考えが子どもにあることです。
 授業の主人公は自分たちなんだという考えがあるように思えます。
「カンガルーの足は何本あるか、かわうその足は何本あるか」と問題を出す。これは教師の仕事です。
 そして子どもといっしょに考えるのですが、自分たち子どもが考えるために、考える材料として問題なり事実なりを先生が出してくれる。
 そして、わからないところや、自分が十分でないところを気づかせたり、新しい視点を教師が用意する。
 そして、子どもたちが主体的に、授業の主人になってしまえば、時間ははやく経過する。40分の授業が10分くらいに思える。
 子どもに自分で考えさせ、気づかせる。そのきっかけをつくってやることが、授業の中核になるわけです。
 授業というものは、根本的には、子どもの内に何事かを起こさせる仕事なのです。
 子どもの内にひとつの事件がおきる。そして子どもの内に変化が生まれる。授業は、そういう仕事ではないかと思います。
 ですから、子どもの内に何事かが起きて、それがどういうふうに進行していくかということが授業の中では、非常に大きな問題であるのではないかと思うのです。
 授業で教師が、子どもの発言を○×式にとらえてしまっていることが多い。
 子どもの言葉の根にあるもの、そういうものこそが学習の中で、実は、非常に大きな意味をもっている。
 私は、それが「ほとんど問われていないのではないか」という気がします。
 だから教師本来の仕事は、授業を組織することで、一定のことを教えるということよりも、はるかに高度の教師の力量を必要とする仕事なのです。
 教師に主題について、ある程度組織だった知識があり、そして、その事について自分なりの問題意識がないと、授業を組織するという仕事はできない。
 教師が授業を組織することによって、子どもははじめて授業の主人公になれるのです。
 ですから、子どもの「やる気がない」のは子どもの責任だ、ということは言えないんです。
 子どもが授業の主体になれないのは、やっぱり教師の責任なんです。
 教師が授業を組織する力が弱いから、子どもは授業の主人公になれないんです。
 子どもたちは、めいめいが、バラバラにチグハグな気持ちで授業に参加している。
 それでは、ほんとうの授業への集中は出てこないわけです。
 子どもへの教師のはたらきかけがなければ、子どもの中に動いているものは見えない。
 子どもたちの学習というものが敏感に、かつ明確にとらえられていないと、子どもの学習活動を組織して、質の高い授業をつくり出すことはできないのです。
 教師からの質問に、子どもから、とっさに出てきたものは、けっして知識などといえるものではないんです。
 それを吟味にかけて、根拠が明らかになったときに、はじめて知識になる。
 子どもはそういうものを持っていない。ただ参考書からうつしてきたものを知識扱いにするのは、とんでもないことです。
 子どもの知識の体系のなかに正しく位置づけられるまでは、ほんとうの知識などといえるものではないことを明らかにすることが、実は教師の仕事の核心なのです。
(林 竹二:1906年-1985年、教育哲学者。元宮城教育大学学長。斎藤喜博の影響を受け、全国各地の小学校を回って、対話的な授業実践を試みるなど、教育の現実にかかわる姿勢が関係者の共感を呼んだ。小学生を対象に行った授業で野生児アマラとカマラの絵を教材として提示し、人間とは何かを問うた)

 

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教師に不足する授業力と、子どもたちが意欲的に授業に参加する方法とは

 今泉先生の授業法には、いま、多くの教師に不足している二つの力をとらえ直すヒントを発見することができます。
1 教材を深く解釈する力
 一つは、教師自身の「教材を深く解釈する力」です。
 もちろん、教えるにあたっては指導書もあれば過去の先輩の蓄積もありますから、それに従えば授業を進めていくことはできるでしょう。
 けれども、生きる力に結びついていくような深い学びを導くためには、単元の系統的なつながりや本質を押さえたカリキュラムをつくる力が必要です。今泉先生は、その点を常に意識されている。
 この単元で「譲れないものはなんなのか」と、その「中核」を見極め、不要な部分を削っていくから、最も「本質的な部分にスパッと切り込む授業」が可能になっているわけですね。
 中核がきっちり押さえられれば、「素材も広く日常のなかに求めていく」ことができるし脱線してもポイントがぶれない。
「具体的な一つの点から、問いを立てて世界を見る」という授業展開に、なぜ子どもたちが面白く参加できるか。
 それが、教科書による理科・社会科の枠を超え「本物につながっていく」という実感があるからでしょう。
 その意味では、どんな手順で何回発問して…というような指導案にこだわる必要はないのです。
 自在に授業を組み立てる今泉流は高度な技ですが、そこから学ぶべきことは、「子どもが出してくる問いに徹底的につきあいながら教材を深めていく」姿勢です。
 素材は、教科書であってもいい。
 最初は年に一つでもいい。
 自分ではうまくいかなくても面白いと思う教材を同僚と共有しながら、その可能性に一緒に取り組んでいくのもよいと思います。
 同僚間の見せ合い、語り合いのなかで、授業での工夫が具体的に見えてくるでしょう。
2 子どもの発言を解釈する力
 もう一つは「子どもの声を聴く力」です。子どもの発言を解釈する力と言い換えてもいいですね。
 この力があれば、「子どもの言葉から背後にある考えを読み取って、教材に結びつけていける」のですが、この力が不足していると、教師が関係ないと聞き逃してしまう。
 子どもの声を聴く力がないと、授業場面でも、一問一答で少しでも指導案と違うところがあると切っていきます。
 本当は、指導案以上に「大切な思考や発言」が子どもの側から起きている。
 今泉先生はそこを見逃さないから、子どもが集中を切らさず参加できるのでしょう。
 子どもの声をよく聴ける先生というのは、子どもの言葉を安易に置き換えません。
 子どもが教師の問いを受けて、子ども自身の言葉で置き換えをしていく。
 今泉先生が実践されているグループ討議も、それが可能なやり方です。
 子どもが発言しやすくなるし、思いもかけない多様な意見が出てきます。
「問いを全員で共有」しながら、一緒に授業を練り上げていくことができるのです。
 声を聴くというのは、簡単な実践から始めることができます。
 私はよく「声のトーンを下げましょう」と言います。
 教師が一方的にコントロールし、しかも大きな声でしゃべるだけだったら、子どものつぶやきは出なくなるし、聴き取ることもできません。
 また、子どもが発言しやすい環境づくりも必要です。
 板書ばかりしていないで、例えば子どもと向き合えるよう、机の配置を変えてみる。
 そうしていくうちに、子どもがハイハイと手を挙げなくても自然につぶやいたり、発言をしたりできる関係ができていくのだと思います。
 子どもの学びが難しくなっているのが現代です。であればこそ、今泉先生が言われるように「子どもから学んで、一緒に追究していく」授業こそが大切なのだと思います。
3 子どもたちは、本来深く学びたいという願いをもっている
 一見、学びから逃避し、学ぶ意欲など微塵も感じられなかったような子どもたちでも、深く学びたいという要求をもっています。一定の取り組みをするなかで、状況は変わっていきます。たとえば、
「教材との出会わせ方を少し工夫する」ことで、反応がちがっていきます。
「自然や社会や人間をリアルにとらえられるような教材」のときには、むしろ意欲的に参加するのです。
 子どもたちとともに、授業を創造していく可能性があるように思います。たとえば、
(1)「子どもたちが、想像・推理しながら課題に迫る」ような授業
(2)「自分たちで知恵を出し合い、対話や討論しながら、物事の本質を解き明かし発見していく」ような授業
 体験から、私は「教えたいことは教えない」のが授業の本質ではないかと思います。
 子どもたちが創造や推理・対話や討論を積み重ね、体験や知恵を総動員しながら、課題や本質にたどり着くようにすることが授業であるととらえるようになりました。
 子どもたちが意欲的に参加する授業をするには「説得・誘導の授業」から「納得の授業」に転換すると、子どもたちの学習への集中や意欲が、まるで違ってしまう。
 教える意識が強すぎると、子どもたちの発言や発想に共感する上ではマイナスに作用する。
 発想や視点のちょっとのちがいで、授業が違ってくる。
(今泉 博:1949年北海道生まれ、東京都公立小学校教師、北海道教育大副学長(釧路校担当)を経て松本大学教授。「学びをつくる会」などの活動を通して創造的な授業の研究・実践を広く行う) 

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教師は授業の「はじめ、中ごろ、終わり」は、どのように話せばよいか

1 授業のはじめ
 落語の場合、いきなり本題に入ることはありません。
 枕という、ちょっとした話が必ずあるのです。
 この枕というのは、観客を温める、これからする話の前フリをしておくなどの役割があります。
 この枕が面白い落語家は、落語も必ず面白いと言われています。
 授業の場合、枕は必要なのでしょうか。
 はい、必要です。枕が面白い教師は、授業も面白いのです。
 私の場合、授業の枕の話し方として、みんなに向って話しかける(第三の輪)と誰か特定の相手に話しかける(第二の輪)を意識的に使い分けてはなします。
 たとえば、算数の授業で、
「今日から立体の勉強やけど、教科書にはいろいろな形のお菓子の箱の写真がありますよね」(第三の輪)
「おっ、岡林くん、もう教科書、見てるやん」(第二の輪)
「えらいなぁ、よっぽどおなかすいてるんやね」(第二の輪)
 この後、子どもたちは、お菓子の箱をいくつかの仲間に分けるという問題が来ると予想していました。
 でも、この日はあえて、さらにワンクッション入れたのです。
「さて、問題です。岡林くんの好きなお菓子は何でしょう」(第三の輪)
2 授業の中ごろ
 小学生が集中できる時間は、10~15分ぐらいと言われています。
 いかなる時も、集中できる時間が10~15分ということではありません。
 楽しければ集中力は高まるのです。つまり、授業の半ばで、子どもたちが「だれてきた」ということは、授業がつまらないということです。
 授業の腕はそんなに簡単に上がらないので、45分の授業を15分の3つのブロックに分けて、そのタイミングで新たなネタを持ってきたり、その筋目付近で子どもたちの活動を入れたりすると、「だれる」ことも少なくなります。
 実際、「だれてきた」とき、どうすればよいのでしょうか。
 たとえば、「だれてきた」とき、いきなり「起立!」と大きな声で、速く、短くスパッと言い切ります。
 朝の会の時、「先生が『起立』と言ったら、何をしている時でも、それをやめて起立してください。いいですね。やってみます」と、何度か練習しておきます。
 授業の途中、少し「だれてきた」なと思うときに、「起立!」と言うと、子どもたちは慌てて立ちます。
「おっそいなぁ。何をしている時でも、それをやめて、と言ったでしょ」
 と、ここは、笑顔で優しく話します。緊張と緩和で笑い声が起こるはずです。切れかけた集中力もリセットできます。
3 授業の終わり
 授業の終わりに絶対やってはいけない話し方は「教師が話し過ぎない」ことです。
 教師が授業のまとめを長々と話してはいけない。授業の主役は子どもたちです。
 私の場合は、次の通りです。
(1)子どもたちがふりかえりの文を書く。
(2)練習問題をして学習内容を確かめる。
(3)オープンエンドで終わる。
 たとえば、社会科の授業で、
「縄文時代について、いろいろな『はてな』が見つかりましたね。つぎの時間、教科書、資料集で調べていきましょう。でも、家に資料がある子は持ってこれるといいなぁ」
 と、あくまでも、独り言のように言い切ることがポイントです。強制ではないところが、子どもたちのやる気にスイッチを入れます。
 調べてくる子も数人でてきます。もちろんほめまくります。
(俵原正仁:1963年生まれ、兵庫県公立小学校校長。笑顔の教師が笑顔の子どもを育てる実践はマスコミにもとりあげられた)

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授業に無関心な子どもを、どのようにすれば引きつけることができるか

 プロ教師の第一条件は、授業で子どもを引きつける力を持つことです。
 そのためには、一人ひとりの子どもをよく捉え、一人ひとりに寄り添うことが重要です。
 そして、職場で先輩や同僚教師を大事にし、思いやりや優しさ、強さなど、教師に人間的魅力がなくては、子どもを引きつける授業はできません。
 人としての魅力は一生をかけて身につけ、磨いていくものです。
 授業に関心のない子どもがいると「子どもに問題があるのでは?」と思ってしまいがちです。
 しかし「子どもが興味を持てるような、楽しい授業をしてきたか」と、省みる必要があるのではないでしょうか。
 つまらない授業を受け続けると、子どもは苦痛でしかありません。
「何とかしよう」と、あの手この手で取り組んでみて、何年かの経験を経て、結論は「授業で勝負すること」という結論を得ました。
 子どもを引きつける授業をするには、どんな方法があるのでしょうか。
1 指示や声かけの工夫
(1)どの子どもにもできる作業を指示する
 授業の冒頭で、立ったり座ったり、手拍子をさせたり、ジェスチャーをさせたりするとよいです。
(2)「全員起立。〇〇できた人から座りなさい」
 大変効果がある指示です。子どもが集中するうえに、子どもたちの進度が目で見てよくわかります。
 また、体を動かすことで脳も活性化するので、眠気を覚ます効果も期待できます。 
 どうしてもできない子がいれば、そっと肩に触れて小声で「座っていいよ」と促し、後ほど個別に指導するといいと思います。
2 資料や教具の工夫
 指示資料としては、写真より模型、模型より実物に多く触れさせたいものです。
 写真も見せ方一つで子ども反応は全く違います。わざと一部を隠したり、拡大したりして見せるだけで、子どもたちの知的好奇心は呼び起こされるものです。
3 活動内容の工夫
(1)授業の前半にできだけ多くの子どもに発言させる
 カラオケで一度歌うと、また歌いたくなるのと同じで、授業でも一度発言すると授業への参加意欲が高まります。
 授業の始めは比較的簡単な問題で、授業への関心が低い子どもにも発言させたいものです。
(2)子どもを乗せるには、やっぱりゲームやクイズ
 今の子どもは、テレビやゲーム世代です。興味・関心を高める手段としては、ゲームやクイズがとても有効です。
 子ども一人ひとりを学びの主体にするポイントは、
1 授業の組み立て方
 子どもが集中し続けることは難しい。そこで15分程度を区切りとした活動をするとよい。
 一方的に教師の話を聞くだけでなく、作業をしたり、グループで話し合ったりと、子どもたちが主体となる活動を中心に組み立てていくと集中しやすくなります。
 子どもの立場からみて、楽しい活動や面白い活動を意識して取り上げることです。
2 指示や発問の仕方
「短く」「具体的に」「分かりやすく」が基本です。
3 人の話を聞くときのルールを決める
(1)話しているときは、必ずやっていることをやめる。
(2)口を挟まない。
(3)質問は最後にする。
4 教材・教具
 言葉で説明するだけでなく、写真や絵など視覚的な教材を用いて子ども興味を引きつけます。
(川原田友之:1952年福島県生まれ、千葉県公立小学校教師、教育委員会指導主事、課長。退職後は東京都教育研究所主任研究員)

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どんなによい発問も、よい指示があって初めて意味を持つ

 ほとんどの教師は、発問したら「挙手、指名」という方法で授業を進めています。
 私は、その授業展開には大きな問題があると主張してきました。
 発問した後、教室を見渡すと、手を挙げた子は教師の視野にはいりますが、手を挙げない理解の及ばない子、戸惑っている子は相手にされないまま、授業が進んでしまいがちです。
 発問した以上、クラス全員に「自分なりの解」をもたせ、答えさせなくてはなりません。
「この問いの答は、〇ですか、×ですか」
「4つの選択肢のうち、自分の考えに最も近いものはどれですか」
というふうに、問いを単純化します。
 私が実践しているのは、まずノートに「解」を書かせてから、手を挙げさせる方法です。たとえば、
「兵十のせりふの『か』は、疑問ですか、それても詠嘆ですか」
と問いかけたら、続けて
「自分の考えをノートに書きなさい」と、指示を出します。
 しばし時間をとり、ノートに書かせたうえで、
「疑問と書いた人は、手を挙げなさい」「詠嘆と書いた人は、手を挙げなさい」と、指示するのです。
 この指示方式ならば、全員に判断が徹底し、子どもは必ずどちらか一方に手を挙げます。その結果、全員が発問に対する解をもち、全員が授業に参加するようになるのです。
 ノートに書く内容は、子どもたち全員が迷わず取り組めるように、〇や×だったり、核心となる言葉だったり、基本的に単純なことにします。
 そして「まだ書いてない人は手をあげなさい」「さっさと書きなさい」と、促します。自分の立ち位置が決まると、子どもたちは傍観者にとどまっていられなくなります。
「ぼくは〇と書いたけれど、隣の子は×だ。どちらが正しいのかな」というように、興味をかき立てられます。そこで「では、正解を言おう」と切り出すと、全員が引き込まれ、本気になって耳を傾けるのです。
「〇か×か」を書かせるだけの短時間の作業でも、立派なノート作業なのです。
 発問し、ノート作業を指示したら、次は机間巡視をおこないます。
 机間巡視の目的は、
1 言われた通りの作業をしているか確認をする
2 誰がどんな解を書いているか、どれくらいの子がどのような解を考えているか
3 誰の解と、誰の解を対立させ、討論させたらいいかを決めて、どんな順序に指名するかを計画します。
4 既定の方針通りの進行でいいか、修正したりする事項はないか、検討する。
5 個別指導をする。
 机間巡視をスムーズに行うには、ノート作業を単純化することが必要です。
 短い時間でクラス全体の傾向を把握するために、子どもたちには、ずばり一言で、核心を書かせます。
 机間巡視を終えたら「〇と書いた人は手を挙げなさい」「×と書いた人は手を挙げなさい」と問いかけて、子どもたちの解が分かれていることを明らかにします。
 立場の違いをきわだたせたら、次に討論に進めます。
 単純なノート作業を起点として、価値ある討論を導き出し、理解を深めさせるのが、教師の力量です。
(野口芳宏:1936年生まれ、元千葉県公立小学校校長、植草学園大学名誉教授。千葉県教育委員会委員長職務代理者、日本教育技術学会理事・名誉会長、授業道場野口塾等主宰)

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少しでも満足のいく授業をするための、授業づくりの基礎基本とは

 少しでも満足のいく授業をするためには、日々の授業を振り返り、半歩バージョッンアップした自分で、次の日、授業をする。この繰り返ししかありません。
 授業経験をただの出来事で終わらせないために必要なのは「意識」です。「意識」して授業をすることで、やがて「授業の習慣」を生みます。
 少しでも満足のいく授業づくりの基礎基本とは
1 子どもを大事にする
 授業づくりの大前提は「子どもを大事にする」ということです。
 授業技術は大切ですが、まず「子どもありき」です。子どもを大事にする意識を持ちたいものです。
 授業の技術は「子どもをうまく生かすもの」「よりよく理解させるもの」「子どもが楽しく取り組めるようにする」ものです。
2 授業での教師の第一声を意識する
 授業の第一声は重要です。もし「では授業を始めます」であったとしたら、慣れっこになって、子どものセンサーの針はふれません。
 教師が「この中に入っているものを見たらきっと驚くはずです」と言えば、全員の視線が先生に注がれるはずです。
「これは何と読みますか」と漢字から入るなど、第一声を本時の活動に合わせて無意識に言葉を選んでいる状態になれるように、日々の修業は続きます。
3 授業は笑顔で
 教師の表情は授業をする上で大切です。やはり「笑顔」の先生でなければなりません。「笑顔でない」ことが子どもの心に不安や苦痛を与えているのなら不幸なことです。
4 教師の言葉は知的で温かく
 教師のつかう言葉は、子どもの学習環境になります。教師は知的な言葉や温かい言葉のつかい手でなければなりません。
 立ち振る舞い、言動、服装など全てが子どもたちに見られていると考えて、子どもの前に立ちたいものです。
5 子どもたちが発言しやすい学習環境をつくる
 子どもたちが「発言しやすい」ような学習環境を毎時間つくり出すよう、様々な観点からの指導が必要です。
 授業の導入時には「全員が答えられるような課題」から入ります。「手を挙げやすい課題」から始めましょう。
 たとえば「それでは前回の復習です。この作品の作者は誰でしょう」といった答が確定している課題を投げかけます。
 授業の展開での話し合いは、結論だけでも言えるようにする。
 そのために、賛成か反対か一言でもよいから、ノートに自分の意見を書かせるようにします。次に理由を友だちの話を聞いてからでもよいから書かせます。
 ペアで話し合わせる場合「話したくなるような場面」で振るのが一番効果的です。
6 さまざまな言葉がけを意図的にする
 授業で、子どもたちが「発表する」「聞く」「書く」には、教師の様々な「言葉がけ」をしていくことになります。授業の醍醐味とも言えます。たとえば
「これだけ手が挙がれば、参加者の多い授業だ。いいなあ」
「まだ、手があがりませんね。ではまず、お隣同士話しなさい」
「わからない人、手を挙げなさい。はい、わかる人、手を挙げなさい」
「今、手を挙げている人は挑戦者だなあ」
「次に先生は何を聞くと思いますか?」
「レベルの高いことをきくぞ。かかってきなさい」
「もう、ノートを開けて書き出している人がいる」
7 授業が快適である
 授業がゆったりとしていて、どの子どもたちも快適に授業を受けていることが大切です。
 そのためには、教師がアンテナを張り巡らせていること、何のために授業をしているのかを、きちんと確認しながら授業することで実現していくものなのです。
8 授業中、教師がちょっと立ち止まり、子どもの様子を観察する
 教師が授業中、ちょっと立ち止まる習慣をつけることで、教師の視界は広がります。
「言おうとして言えなかった子どもがいる」「全体的に反応がない」「指示がとおっていないのか」
など、ちょっと我慢して子どもたちの様子を観察してみることで、わかることがあります。
 たとえば、一人の子の発言を他の子と一緒に聞き侵ってみる。発言後のクラス全体の反応を感じる。それから教師が動き話し出すなど。
9 豊かな発想が出る授業
 豊かな発想が出る授業にしたいものです。そうすれば授業は盛り上がります。
 そのためには、教師が様々な布石を打って、子どもたちが「柔らかい心」を持つことが必要になります。
 たとえば「言葉にこだわり辞書引きする」「極端を認める」「自分を出せる・聞いてくれる雰囲気をつくる」「ノートに自分の意見を書く」など、様々な布石と発問から豊かな発想が生み出されます。
(森川正樹:兵庫県生まれ、兵庫県私立小学校教師。研究教科は国語科。教師塾「あまから」代表、教師の笑顔向上委員会代表、基幹学力研究会幹事、読書会「月の道」主宰)

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授業で一番大事なのは「振り返り」です、子どもたちのよりよい行動につながります

 授業で「振り返り」の機会を持つほど、よりよい行動への変化につながります。
 授業で、丁寧に振り返りの時間を持つようにしましょう。
 今日の授業で、子どもたちに「成長したこと」「がんばったこと」をノートに書き出してもらいます。
 そして、
「そのことを、ペアで話してみましょう」
 さらに、
「では、班で発表してみましょう」
「友だちの成長やがんばったことには、惜しみない拍手を送ることができるといいですね」
「次は、学級全体に発表してくれる人はいますか?」
と、個人、ペア、班、学級全体とつなぐことで、学級全体の場で、子どもたちは発言がしやすくなります。
 例えば、教師が「男女は仲良くしましょう」と何度も言ってルール化しようとすると、子どもたちは「しらーっ」としてしまいます。
 けれども、子どもが振り返りで
「最初は、男子や女子ばかりでペアをつくっていたけれど、後半、男女混合のペアを組むと、男女意識せずに話せるようになりました。これからも男女関係なく接していきたいです」
という発表があった場合、教師が「同じような感想を持った人?」と学級全体に返していきます。
 子どもの口から言ったほうが、価値が高まります。
 子どもたちの感じたことを子どもたちの言葉で表現することで「いいね!」の輪が広がります。
 そのような様子が振り返りでは多く見られます。
 この経験が次の行動につながっていきます。
 振り返りは、次に生かしていくことが大切です。
「今回の学びを次の時間にも試してみよう」と活用シーンを設定すると、生かしやすくなります。
(吉田 忍:1972年東京都生まれ、大手企業の管理職、約6000人の組織リーダーのビジネスコーチを経て、教師向けのコーチングセミナーを全国展開している)

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授業の最初に子どもたちをしっかりツカむには、どのようにすればよいか

「先生と勝負」という形にすると、子どもたちは乗ってくる。繰り返しやっても、子どもたちは飽きない。
 漫才的な私の授業は、最初が命。最初に子どもたちをツカんで、勢いだけで授業をやりきる必要があるからだ。
 授業の最初に号令をかけ、準備の確認をする。
 その後、私は何も言わないで、黒板に日付と学習するページ書く。
 そして、すぐに「書けた人?」と聞く。
 書き終わっている子は、得意げに手を挙げる。
 そこで、私はとっても悔しげに
「えっ? もう書けたの? 速すぎ! 負けた! 悔しい~!」と言う。
 できるだけオーバーに言う。黒板をたたきながら、泣く真似をすることもある。
 すると、先生に勝った子どもたちは、大喜びだ。
 子どもをほめる時のコツは「驚くこと」である。驚くとわざとらしくならない。子どもも大いに喜ぶ。
 ほめることが苦手な若手教師は
「えっ? もう書けたの? 速すぎ!」と言って、まずは驚いてみよう。子どもたちが大喜びするのが実感できると思う。
 さらに、学習の「めあて」を書く。
 私は「今度こそ、負けないぞ」と言って書き始める。子どもたちは先生に負けまいと素速く書く。
 これは、さすがに教師より先に書ける子どもはいない。そこで「めあて」を赤線で囲む時に、多少の手加減をする。
 私が赤線を引いている内に「書けた!」と声がする。私が赤線を引き終わって子どもたちの方を見ると、クラスの半分くらいの子が得意げに手を挙げて待っている。
「えっ? もう? 先生もがんばったのにな、悔しい~」とオーバーに言うと、子どもたちは喜ぶ。さらに
「きみたちは、速すぎだからね。今書き終わった人だって、中学生レベルだよ。書けた人?」と言う。
 子どもたちは得意げに手を挙げる。さらに、もう一度「書けた人?」と聞き、
「ここまで、合格。〇年生として、十分な速さだよ」とほめる。クラス全員なら、拍手もする。
 学習の「めあて」を書かせた後は、声だしをさせて、子どもたちをさらに元気にする。
「速くかけても、正しく書けてないと意味ないからね。自分が書いた『めあて』を確認しながら、ゆっくり読みます。はい」
 私の「はい」の後に続けて、子どもたちはゆっくりと「めあて」を読む。
「次は、素早く声を揃えて言うよ。『180度をこえる角の大きさを工夫して測ろう』はい」
 さらに、もう一度、今度は素速く声を揃えて「めあて」を読む。
「先生と勝負」学習の「めあて」の一斉音読、これを毎時間繰り返して行う。
 これだけのことだが、授業の最初に子どもたちをしっかりツカむことができる。
 さらに、授業の最初に「誰でも答えられる質問」で全員を巻き込むようにしている。
(中村健一:1970年山口県生まれ、山口県岩国市立小学校教師。授業づくりネットワーク、お笑い教師同盟などに所属。笑いとフォローをいかした教育実践は各方面で高い評価を受けている。 また、若手教師を育てることに力を入れ講演も行っている)

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子どもが楽しむ笑いのある授業にするには、どう演出すればよいか

 授業をしている教師は脚本家であり舞台監督であり、演出家でもあると私は思っています。
 授業のシナリオを書き、必要な環境を準備し、子どもの動きや反応に向き合いながら、子どもが夢中になってくれるよう演出していく。
 遊び心を持ってつくる授業にはその思いの分だけ熱のようなものがこもります。
 その熱が子どもに伝わるからこそ、子どもたちが夢中になる授業が実現できるのではないか。そう思って様々な演出を夢中で試行錯誤しています。
 作文の授業で、私が次の一文を板書します。「悲しくて(    )歩いていました」
 さて、この(  )の中にはどんな言葉が入るかな、と聞くと(トボトボ)と書いた子どもがいました。
 その子どもを指名して前に出てきてもらい「どんな感じなのか歩いてみてくれる?」と実際にみんなの前でやってもらうと、その子は肩を落として、下を向いて、歩いてくれました。
 すかさず私が「確かに悲しそうやなあ」とコメント、子どもたちから笑い声がおき、教室がわきました。
 動作やジェスチャーなどを子どもたちにさせることは、授業を盛り上げる一つの演出になるのです。
 授業中に子どもを指名して発表させるとき、私は状況によって次のように使い分けるようにしています。
(1)
賛成か反対か挙手させる
(2)
まず、意見をノートに書いて、それを読みながら発表させる
(3)
隣同士で話し合いを合をさせてから、どちらか一人に「ペアの意見」として発表させる
(4)
意見が分かれたら人数の少ないほうから発表させる
(5)
一つの列を選んで順番に発表させていく
(6)
言いたい子全員を立たせて発表させる
(7)
教師は指名せず、言いたい子どもに自分で起立して発表させる
 授業中、脱線気味の子どもを注意すれば教室の空気が壊れることがあります。
 同じ子どもに何度も注意していると、次第に空気が淀んできます。クラスの雰囲気を壊さないために、「さっぱりとしたユーモア」を交えて次のように注意するようにしたのです。
「○○ちゃん、もし次、後ろ振り向いたら、きみの真横に森川先生のパネルを立てるから」
「○○ちゃん、スイッチ押したら、穴があいて落ちていくよ」
 笑いの素材は「子どもの言葉」の中にあります。授業における「笑い」で大切なのは「子どもの言葉で笑わせる」ということです。
 笑いをつくるきっかけは教師のツッコミであっても、笑いの主役はあくまで「子ども」にしたいと思うのです。
 子どもがツッコミを入れるからおもしろいのです。例えば、赤ちゃんの話は私のクラスの子どもたちの大好物です。少し、いたずらを仕掛けてみましょう。
「高い高~い。かわいいよね。赤ちゃんは。○○くん、きみもこうやって大事に育ってきたんやで~」「ほ~ら、高い、高~~~い」天高く赤ちゃんを放り投げるジェスチャー。
 子どもたちは、間髪入れずに「あかんやん」クラス中が大爆笑です。
 ここでこの子なら「こう言ってくれるだろう」「こんなことをしてくれるはず」というようなことを想像できるのは担任だけです。
 そのために、授業中の空気をよみとり、その子がお笑い担当なのか、笑いの受け手側にいるのか。子どもの性格や、生活の調子がいいときか、悪いときか、細かな観察が必要です。
 言葉に温かく対応できるクラスをつくろうとする教師の思いが、教師のツッコミを生み、笑いにつながる「子どものひと言」を生むのです。
 子どもたちが一番聞きたいのは自分のことやクラスの友だちが出てくる話です。
 話の中に個人名を入れて、鮮度が高いうちに具体的なエピソードを話してみましょう。子どもたちの食いつきは明らかに変わってくるはずです。
 教師の話し方を磨いてくれるのが、子どもたちの反応です。大きな笑いが起こった。反応が薄かった。子どもたちの様子を見て、ウケた話は記録しておくようにして、次に生かします。
 子どもたちが話を聞くとき、教師が一方的に話をすると、途中で飽きてしまうことがあります。そうならないようにするには、どうすればよいでしょうか。
 例えば、教師が子どもに「わかる? わかるよね? どうなったか!」といった「話の中に共感できる」ことが出てくれば、子どもたちを話に巻き込むことができます。話すときは「共感」の飛び石を置きましょう。
 話力をつけるために大切なことは、日ごろから「ストーリー思考」でいることです。
 遭遇したおもしろい話を「いかに子どもたちにリアルに話すか」を念頭に置きながら頭の中で話すことをくり返します。
 子どもたちはここで笑ってと、冒頭からオチまでをまず考えます。私は毎日のように、どう話したら子どもたちが笑ってくれるだろう、ということを考えています。
 授業で、うわあ、これはうまい伝え方だなあ、子どもがノッているなあ、という場面では必ず「話し方」に工夫があります。
 教師がそれまで蓄積してきた技が凝縮されてその空気をつくりだしているのです。話がうまくいったときはメモをします。常に意識していなければ話し上手になることはありません。
(
森川正樹:兵庫県生まれ、兵庫県私立小学校教師。研究教科は国語科。教師塾「あまから」代表、教師の笑顔向上委員会代表、基幹学力研究会幹事、読書会「月の道」主宰)

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教育の演出はどのようにすればよいか

 教育の演出は、子どものなかにある可能性が、豊かに引き出され拡大していくように演出していかなければならない。
○教材や子どもを固定的に見ない。
 教材は子どもの変化に伴い、その価値、必要度が絶えず変化し流動していくものである。
 教材とか子どもに対する解釈は、固定化したものではなく、対象の側に立って、そのなかにある真実とか方向とかをみきわめ、それをさらに高い正しいものへと引き出していくものでなければならない。
○「子ども、学級、学校」の状況を的確に把握しなければならない。
 
「子ども、学級、学校」が、今どういうものをもっているか、どういうものを必要としているかを、はっきりと見定め、それを明確に把握します。
○子どもたちや学級の可能性を引き出す創造的な脚本・演出をする。
 それにふさわしい材料を与え、ふさわしい演出をしていかなければならない。どのように演出すれば子どもの持っている力が最高にでるか配慮していかなければならない。
○教材の解釈は、隅から隅まで詳細にわかっていること。
 教材のあらゆる部分について、いく通りもの解釈や考えや発見や疑問を持っていなければならない。
 どの子どもは、教材のどの部分をどのように解釈しているか、どういう疑問を持っているか、どういうような誤りをしているかということを知っていなければならない。
 一人ひとりの子どもがどのように変化したり発展したりしているか絶えず詳細に的確に記憶していなければならない。
○教師は、豊かな感覚を持ち、すぐれた解釈力とか洞察とかを持ち、とっさに対象に対応したり変化させたりすることのできる力を豊かに持った人間になっていなければならない。
 例えば、子どものかすかなつぶやき、なにげない発言、目にみえないような表情の動きとかのなかにある、可能性の芽とか真実とかを見落とさず、敏感にとらえ、みんなのものとしてとりあげたり、生かしたり、創造的に発展させたりするような仕事ができなければならない。
○子どもに押しつけない。
 一方的に教師のもっているものを押しつけていくというものであってはならない。子どもが可能性を出していけるという、意識とか信頼感とか喜びが全体にあることが前提になる。
 教師の演出により、子どもや学級が組織され、相互交流が起き、それぞれの子どもが持っている力が二倍にも三倍にもなってでてくる。
○目的や意図をも持った演出をする。
 一人ひとりの子どもの可能性を引き出し拡大するという目的や意図を持った演出でなければならない。
○演出は直観的である。
 教育の演出は、時々刻々に展開し変化していく対象の瞬間をとらえてとっさの処置をとらなければならないので、きわめて直観的なものであり、条件反射的にやらなければならない場合が多い。
○緊張関係をつくり出す。
 緊張関係がないと、教育も教師も子どもも一歩も前進しないし新鮮な創造的なものは生まれてこない。
 問題を投げかけることによって大きく波紋を起こし、それによってみんなが激しく衝突し、葛藤を起こしそのなかから新しい考えや疑問や問題をみんなのなかにつくり出す。
 演出は、子どもと子どもの交流・衝突・葛藤のなかでひびき合いを集団のなかにつくり出すことによって、子どもの可能性が引き出され、拡大・深化し再創造されていく。
 このことにより、子どもは明るくなったり、自信を持ったり、人を大事にしたり親しんだりすることのできる人間になっていく。
○教師が創造的な人間にならなければならない。
 教師が創造的な人間になるためには、自分の実践に身を打ちこみ、実践により自分を変え、自分の可能性を出し、自分を創造的にしていくことである。
(
斎藤喜博:1911年-1981年、元小学校校長。島小学校などに優れた実践を残した昭和の代表的な実践者)

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