カテゴリー「授業中の生活指導」の記事

授業中、子どもの飽きを緩和するためには、どのようにすればよいか

 授業中、あくび、手悪さなど、子どもの「飽き」を感じることはありませんか?
 そんな時に力を発揮するネタをお教えしましょう。子どもたちはリフレッシュし、授業に再び集中します。
1 合言葉
 お決まりの合い言葉をみんなで言います。すると、子どもたちは元気になり、授業に集中できます。
(1)合い言葉を決めておき、教師が途中まで言ったら、子どもたちが続きを言う。
 例えば、
 教師「やる気がある子は」、子ども「背中ピシッ」
 教師「準備ができたら」、子ども「手はおひざ」
 教師「教室は」、子ども「間違うところです」
 教師「できなくても」、子ども「がんばる姿が美しい」
 ちょっと笑わせて緊張をほぐしたい時は、ボケを入れるとよい。
 教師「〇〇先生」、子ども「最高です」
 教師「西南戦争」、子ども「西郷です」
2 3分間の雑談タイム
 学習をバンバン進めたい時は、説明中心のつまらない授業になりがちです。
 それでも、授業中に3分間の雑談タイムを設ければ、子どもたちはがんばれます。
 教師は「もし、みんなががんばったなら、授業中に3分間だけ自由な時間をあげます。この時間は、席を立って誰とおしゃべりをしてもよいです」と言う。
 授業中、教師は子どもたちが飽きてきたと感じたら、3分間の雑談タイムを取る。子どもたちは笑顔で立ち歩き、おしゃべりをしてリフレッシュする。
 どんなにつまらない授業でも、子どもたちは、この時間を楽しみにがんばることができる。
3 教師の質問に、子どもたちが声をそろえて「そーですね」と答える
 先生の質問にクラス全員が「そーですね」と答えます。
 声をそろえて言うことで、クラスに一体感が生まれます。
 また、子どもの声が大きくなります。
 そして、授業にテンポが出て、子どもが飽きにくくなります。
 授業中、クラスみんなで一斉に声を出す機会を増やしましょう。
(1)教師が「今日は、いい天気ですね」と天気に関する質問をする。これがスタートの合図。
 子どもたちは「そーですね」とクラス全員で声をそろえて答える。
(2)続いて、教師は「割り算は難しいですね」などの質問をくり返す。
 子どもたちは、その度に「そーですね」と答える。
(3)いくつか質問をした後、
 教師が「鼻の長い動物は」と聞く。勘のいい子どもが「ゾウですね」と答え、笑いが起きる。
 教師「10を別の言い方で」、子ども「とうですね」
 教師「ジャンケンでチョキに勝つのは?」、子ども「グーですね」
 教師「頭の中にあるのは」、子ども「脳ですね」
 教師「英語で2は?」、子ども「ツーですね」
 など、くだらないやりとりが楽しい。
(中村健一編:1970年山口県生まれ、山口県岩国市立小学校教師。授業づくりネットワーク、お笑い教師同盟などに所属。笑いとフォローをいかした教育実践は各方面で高い評価を受けている。 また、若手教師を育てることに力を入れ、多くの学生に向けて講演も行っている)

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授業中、教師の話を聞いていない子がいたとき、突然クイズを出すと、話を聞くようになる

 授業中、教師の話を聞いていない子がいたとき突然クイズを出します。
 教師の話をよく聞いていた子だけが分かるクイズです。
 子どもたちは、教師の話を注意深く聞くようになります。
 進め方は、
(1)授業中、教師の話を聞いていない子がいたとき
 教師は突然「ラーメンが食べたい」と言う。
(2)教師は
「おしゃべり禁止。先生は今、何が食べたいと言ったでしょう」
「1番、カレー。2番、寿司。3番、ラーメン」
「決めた人は、顔を伏せます」
と言う。
(3)子どもたち全員が伏せたら、教師は、伏せたまま、決めた番号を指で出すように指示する。
(4)子どもたち全員が番号を出したら、指を出したまま、顔を上げさせる。
(5)教師は
「正解は3番のラーメンです」
「正解だった人は、起立!」
「先生の話をとても良く聞いていましたね。拍手~!」
とほめる。
 繰り返し行うと、子どもたちは教師の話をよく聞くようになる。
(中村健一:1970年山口県生まれ、山口県岩国市立小学校教師。授業づくりネットワーク、お笑い教師同盟などに所属。笑いとフォローをいかした教育実践は各方面で高い評価を受けている。 また、若手教師を育てることに力を入れ、多くの学生に向けて講演も行っている)

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授業開始のチャイムがなっても席に着かずに遊んでいる子どもがいるとき、どう指導すればよいか

 授業開始のチャイムがなっても席に着かずに遊んでいる子どもは、どこの学級にもいるものです。そんな時に次のような「指導」をします。以外と子どもたちにはききます。
 5分ほど席につかないで遊んでいた子どもを指名して、
「1週間にみんなは30時間ほど授業を受けます。1時間の授業で5分無駄になると、1週間でどのくらいの時間が無駄になりますか」
と問いい、黒板に計算させます。
子どもは黒板に、5分×30=150分、と板書します。
「みんなはこの1年間で35週ほど授業を受けます。1週間で150分無駄になると、1年間でどのくらいの時間が無駄になりますか。」と問い、黒板に計算させます。
子どもは黒板に、150分×35=5250分、と板書します。
「5分無駄にすると、1年間で5250分無駄になるわけです。授業117時間分です」
「1年間の体育の時間が105時間ですから、たった5分無駄にしていけば、体育を1年間できなくなるのと同じことになってしまうのです」
 ここまでさせると子どもたちは、たった5分ザワツイていただけで、1年間では、(自分たちが一番好きな)体育の総時数以上の時間が無駄になることを感じとります。
 この指導は効果が高いです。「けじめをつけよう!」という理念の固まりみたいな言葉より、数字を出す話のほうが、はるかに効果があるのです。
 もちろん授業がおもしろければ、子どもたちは授業を待つようになるので、このような指導もいらないのですが・・・。
(菊池省三:1959年生まれ 福岡県北九州市公立小学校教師、2015年に退職。コミュニケーション教育を長年実践した。「プロフェッショナル-仕事の流儀(NHK)」などに出演、「 菊池道場」(主宰)を中心に全国で講演活動をしている。 北九州市すぐれた教育実践教員表彰、福岡県市民教育賞受賞)

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子どもたちのおしゃべりで授業が進まないとき、若い教師はどのような工夫をしているのでしょうか

 子どもたちのおしゃべりで授業が進まないとき、若い教師の工夫をしている方法は
1 とにかく待つ
(1)
おしゃべりに教師も混ざって、楽しみ、話の空白で瞬時に
「さて、この楽しい雰囲気で授業を進めよう。次は」
などと言って、教師のペースに戻ります。
 とにかく待つ。静かになるまで絶対に始めない。
(2)
無理に進めない。しりとりとかして、落ち着いたら始める。
(3)
気づくまで黙ってみんなを見る。
(4)
教師が子どもの目を見て黙る。
(5)
教師が話さず待っている。
2 しゃべってはいけないことを「きまり」する
(1)
なぜしゃべってはいけないのか、きちんと説明します。
 教師や友だちの話を聞きたい人や、学習したい人がいるので、じゃまをしてはいけない、ということを「きまり」と位置づけます。
(2)
始めに「このカードが出ているときは、だまって話を聞こう」と約束して、しゃべってしまう子がいたときに「お静かにカード」「聴く時間カード」のプラカードを掲げる。
(3)
教師が「グーのハンドサイン」をしたら注目するという約束を4月にしておく。
 黙ってハンドサインをする。
3 授業に時間の区切りを入れる
「聴く時間」「書く時間」「話し合う時間」などのメリハリをつける。
 45分間ずっと黙っているのではなく「ここは全員聴いて」「今は書く時間だから、おしゃべりはいりません」「隣の人と2分間、話し合って」とわける。
4 よく聞いている子どもをほめる
 早く静かにできた人や班をほめる。
5 音を鳴らす
(1)
旅先で買ったベルを鳴らします。すぐに静かになり注目します。
(2)
チャイムや楽器の音を鳴らし、静かにする合図にする。 
6 ゲームをする
(1)
「これ何本?」と言って指を立て、「じゃあこれは?」と続けるうちに、子どもたちのほとんどが「〇本」と反応してくれるので
 そこで「いい集中力じゃん! そのまま聞いてね」というようにしていました。
(2)
簡単なゲームをして、注意をこちらにむけ直す。
7 叱る
 静かになるまで待つ。うるさいときは、思いっきりしかります。
 そして説明します。「勉強したい人がいるのに、その権利を奪うな」と。
8 小さな声で静かに語る
(
佐藤/隆:1957年生まれ、都留文科大学教授。教育科学研究会副委員長、『教育』編集長。教育学、教育実践学、教師教育論を主な研究領域としている)

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子どもが教師の問いかけに無反応で、私語が多く集中しないとき、どうすれば教師力をつけることができるか

「先生、授業うまいなぁ」「先生に教えてもらったら、ようわかるわ」と、子どもに言われるのは教師冥利である。
 教師から一目置かれる先生に共通しているのは「授業が上手で、子どもに好かれ、保護者からも信頼され、職場で人望が厚い」教師だ。
 では、そうした「教師力」の根元になる授業づくり・学級経営の基本は何か。
 授業とは「何ごとかを、わからせようとする教師の活動と、何ごとかをわかろうとする子どもの活動との統一」といえる。
 子どもが、教師の説明や問いかけに、何の興味や関心を示すことなく、無反応であったり、私語が多く態度が横柄で、集中しなかったりすれば「授業が成立していない」ことになる。学級も「荒れ」てくる。
 成立していない授業の特徴は、教師と子どもの信頼関係が崩れている時である。
例えば
(1)
教師の一方的な話に終始する
(2)
よく手を挙げる子どもや「できる子」だけを相手に進める
(3)
わからない子を無視する
(4)
子どもの失敗や間違いに無関心である
(5)
威圧的な叱責だけの対応をする
教師の存在である。
 ひと言でいえば、子どもたちの「安心感」や「居場所」がなく、何か「ギスギス感」が支配的な学級である。笑いもなくなる。
 どうすればよいのでしょうか。
 改善策は、そんなに難しいことではない。
 要は学級の子どもたちが「居心地よく感じる」環境を整えればいいのだ。
 この学級は「安心していいところ」と子どもが感じた時「学習意欲」も湧き上がる。
そのポイントは、
(1)
子どもの気持ちを受けとめること
(2)
話をよく聞くこと
(3)
教師と子ども、子どもと子どもを「つなぐ」視点をもつ
ことだ。
 学習内容が理解できない子どもが
(1)
どこで誰が「不満」をもっているのか
(2)
どこで誰が学習の「つまずき感」をもっているのか
と、原因や背景を真剣に吟味し、そのことをきっかけにそのことをきっかけに、他の子どもの認識も子どもの認識も発展させるような学習内容を構成・展開することである。
 すると、教師は、それまでの学習としての子どもが「生活者」として見えてくる。
 一人ひとりの子どもの生活背景が見えた時に、授業に深みが出る。
 学級集団が一つにまとまるのもそういう時だ。
 教科指導と生活指導の統一が「授業づくりの基本」である。
 学級経営も授業づくりも一日ではできないが、一日一日の積み重ねが大事だ。
 あなたは、子どもが好きですか?
(明石一郎:1955年大阪府生まれ、貝塚市立小学校教師、全国同和教育研究協議会事務局長、大阪府教育委員会首席指導主事、貝塚市立小学校校長を経て関西外国語大学教授)


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授業中に私語が多く、周囲の生徒の学習に迷惑をかけている生徒に、どう指導すればよいか

 授業不参加型の私語が、授業妨害になるレベルに至れば、まず教師として私語を止めさせることが重要です。
 具体的な方策は、
1 私語があったときは、直地に止めるように注意し、毅然と対処する。
2 私語があったときは、授業を一時中断し、私語をしている生徒を凝視し、その生徒が授業妨害していることをわからせ、静かになるまで待つ。
 しかし、これには限度がある。長時間授業を中断することはできない。
3 私語をしている生徒に、教師が質問をする。
 今、教師が説明している内容、板書した内容等について質問し答えさせる。
4 授業の規律や授業のリズムを確立する
5 私語が少なくなるよう授業を改善する
 一斉授業で、教師の説明や解説が中心の授業は、私語が起きやすいものです。そこでつぎのような工夫をします。
(1)
授業中に生徒に質問、発問をしながら授業を進めていく。
 生徒はいつ質問がくるかと、気が抜けない。私語がしづらくなる。
(2)
生徒の活動の場を多く取り入れたり、ノートをとらせる、生徒間で協議させる、発表させる、板書させる、調べさる、視聴覚資料を活用する。
 なお、授業中の私語の原因として、
(1)
学業不振のため、授業についていくことができないため。
(2)
性格上の問題
(3)
情緒障害(LD<ADHD等)
(4)
さまざまな原因が複合的に起きる
(
緑川哲夫:1948年東京都生まれ、元東京都教育庁主任指導主事、東京都公立中学校長、東京農業大学教授
)

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チャイムが鳴ったのに席に着かず、私語やマンガを読んだり遊んだりして授業が成立しない時、どう対応すればよいのでしょうか

 チャイムが鳴り、授業の挨拶をしようとしても、教室が騒然としているとき、どう対応すればよいのでしょうか。
 このような場合、注意すべき子どもをピンポイントで指導して、学習態勢の確立をはかるようにするとよい。
 子どもの名前を呼び、具体的な指示を出した。
「〇〇くん、前を向いてください」
「□□さん、口を閉じてください。号令がかかっています」
「△△さん、手を膝の上に置きましょう」
 そして、その子がきちんとしたら
「OKです。ありがとう」、「はい、できました」
と言うようにした。 
 また、一度で直らない子には
「〇〇くん、2回目の注意です」
と、毅然かつ冷静に指導した。
 このようにして、全員の学習態勢が整ってから授業に入るようにした。
 そのとき、個別の子にも全体の子どもたちにも、もくどくど説教はしなかった。
 きちんとできたことを認めて授業を始めた。
 ほかの方法の例を次に示すと、
「教科書の〇ページの一番上の番号1を指でさしなさい」
と指示を出す。
 教師が「5,4,3,2,1」と数えて少し待ったあと、教室の端の子から一人ずつ「〇、〇、〇、×、・・・・・」と言いながら評価していく。
 また、リズミカルに「マル、バツ、マル、マルのマル」などと言いながら机間を回る。
 これを何回か実施すると、すぐに教科書を開いて指がさせるようになった。自然に学習態勢が整った。
 よくない方法は「静かにしなさい!」といった全体への注意です。
 子どもたちは自分に向けられた言葉だと感じない。
 大声でどなると、全体萎縮させ、きちんとしている子にも「なんで僕たちまで怒られるの」といった受けとめ方をされてしまう危険がある。
 注意や指導は、それを必要とする子に直接向けられるべきである。
 ほめることは、全体へふくらませて効果がある。しかし、叱ることは、その個人に限定したほうがよい。
(
神部秀一:群馬県公立小学校教師
)

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子どもたちを受信する力がつけば、信頼され、指導力のある教師になることができる

 子どもたちや保護者から信頼される教師になりたいという思いは、すべての教師の願いです。そうなるためには、どうすればよいのでしょうか。
 私の長い教師経験から言えることがあります。
 経年とともに、教師は発信力が強くなります。
(1)
子どもたちにどう伝えられるか
(2)
どう噛みくだいて伝えればよいか
の研鑽を積み、子どもたち全体を仕切り、的確な話や指示を明確に伝える発信力に力を注ぐことが多いと思います。
 しかし、私の長い教師経験から、発信力を発揮するためには受信力が大事です。
 発信力を発揮するための大前提として、
(1)
聞く力
 冷静な落ち着いた気持ち対応する。相手の波長にあわせ、答えやすい質問を心がける。
(2)
受けとめる力
 見えてないことが多いと思い、どんな思いか興味を持ち、理解することに情熱を持つ。
(3)
感じとる力
 日々新たな気持ちになり感覚の鮮度を高める。人の気持ちは日々変わるので、決めつけない。行動の傾向を探る。
 すなわち、受信力が大事だと考えています。
 しっかりと、受信力を磨き続け、豊かな受信力によって子どもを把握することができれば、発信力を効果的に発揮されます。
 豊かな受信力を取得すればするほど、おのずと発信力は身についていきます。
 この受信力をすべての教師の皆さんに磨いていただきたいと思っています。
 教師は生活指導ができる人が、力があるとされています。生活指導とは集団統率力です。
 教室全体を静かにさせる力、朝会で全校の子どもたちを静かに整列させる力、これらができる教師が力量を高く評価されます。
 例えば、授業中に私語する子どもたちを指導することを考えてみます。
 授業中に私語をしている子どもがいるときは、私語を慎むようしっかり指導することが求められています。
 教室がざわついている状態の学級を子どもたちの視点で考えてみましょう。
 子どもたちの教師への評価はどうでしょうか。その教師がいやな子どもが多くいたり、不満を抱いていたりしているのではないでしょうか。
 一方、とても雰囲気のいい学級の子どもたちの多くは、教師のことを好きであったり、信頼感を厚く抱いていたりします。
 子どもたちは、
(1)
ちゃんと自分たちのことを見てくれている教師
(2)
自分たちの話をちゃんと聞いてくれる教師
(3)
誰に対しても同じ気持ちで接してくれる教師
このような教師の姿を理想像として描いていると言えます。
 つまり、教師に対して敬意や信頼があれば、その教師の指示にはちゃんと従うのです。
 このためにも、教師は子どもの気持ち、子どもの心の奥底にある思いを理解しようとする姿を、子ども自身にしっかり認知させることが、最も重要なことです。
 さらに、発達特性や学習障害等、教師がしっかり理解することもたくさんあります。
(
森上一美:名古屋の公立中学校、小学校教師、小学校校長を経て金城学院大学教授
)

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授業中、騒がしい子に注意をしたが無視された、どうすればよいか

 授業中、騒がしくなったので、教師が騒がしくしている子に注意をしたが、子どもは無視をした。
 無視という子どもの挑発的な態度に、教師が感情的になり「ちゃんと聞きなさい。悪いということがわからないの」といった感情的な言葉で叱るのは禁句である。
 教師が感情的になると、まわりで見ている子どもたちには、子どもと教師が対等に言い合っているように見える。
 そうなると、反発する子どもに加わる子どもたちが出てきて、収拾がつかなくなる。このままにしておくと、学級崩壊になりかねない。
 どうすればよいのでしょうか。
 教師自身が自分の何が問題かを考えるとよい。
 教師の言動に、子どもが反発していると考え、教師自身の何が問題なのかを、振り返ることが大切である。
 教師の言動や授業の進め方が引きがねになり、子どもたちが反発することがある。
 授業後に、その子と個別に話し
「〇〇ちゃん、先生に何か思っていることがあるんじゃないかな? 先生は思いつかないの。だから、教えてくれないかなあ」
と、無視している原因を探った。
 また、まわりにいる子どもたちにも個別に話をしたり、クラスの子どもたちから、先生に関するアンケートを取ったりして情報を得た。
 情報をつかんだので、無視した子どもともう一度話をした。
「この前、先生があなたのことを注意したことに腹を立てていたんだね」
「先生は、勘違いしていたようだね。それで、先生の言うことを聞けなかったんだね」
「本当に悪かったね。ごめんよ」
「今度から、ちゃんと、あなたや、みんなのことを見ていたいと思っているよ。これからも教えてね」
と伝えた。
 その他の解決の方法として、無視した子どもも参加したくなるようなゲームすることが考えられる。
 授業を中断しゲームをします。例えば
「今から楽しい『20の扉』のゲームをします」
「では始まり。それは動物です。さあ、20回、質問してください。それに『はい』『いいえ』で答えます。答えを当ててください」
子ども「大きいですか?」、教師「はい」
子ども「色は灰色ですか?」、教師「はい」
子ども「鼻が長いですか?」、教師「はい」
子ども「わかった。象ですか」、教師「そうです。象です」
当てた子どもは大喜びです。
教師「3問で当たったね。この調子で後2題します」
と進めて授業に戻った。
(
松本順子:高知市子ども科学図書館
)

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授業中のおしゃべりは、子どもたちの「友だちと仲良くしたい」という行動原理を読んで、叱るとよい

 最近の子どもの価値観の調査では、「友だちと仲良くしたい」という結果が出ています。
 子どもにとって、授業中に友だちから話しかけられたら、しゃべるのが愛情のある行動、無視したらシカトと同じなのです。
 授業中に話しかけられたので、話しをしていると、教師から叱られ、納得できない子が増えています。
 教師が授業中に、おしゃべりしている子どもたちを注意すると、
「友だちが話しかけてきたから、話しただけ」
「授業中に、勉強の話をして何が悪いの」
「先生は怒ってばかり、わたしたちの気持ちをわかってくれない」
となります。
 まずは「友だちの発言に耳を傾けて」と、子どもたちの「友だちと仲良くしたい」という価値観に訴える言葉がけを工夫したいです。
 例えば、
「友だちが話しているときは、おしゃべりをしないで、聞こう」
「みんなに向けて、話してくれている友だちの発言に、耳を傾けよう」
と、子どもたちの行動原理を読んで注意するとよいと思います。
(上條晴夫:1957年山梨県生まれ、小学校教師(10年)、作家、教育ライターを経て東北福祉大学教授。学習ゲーム研究会代表、お笑い教師同盟代表、実践!作文研究会代表) 

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