カテゴリー「授業中の生活指導」の記事

授業中、「つまらない」と言われたり、集中しない子どもがいたとき、どうすればよいでしょうか

 授業中、「つまらな」「わからない」と子どもに言われてしまったときは、教師にとって自分の授業について振り返るチャンスととらえ、対応を考えることが重要です。
 こんなに準備して授業に臨んでいるのにと、子どもを責めるようでは教師の資格はありません。
 次の観点から、授業を振り返ってみてください。
1 わかりにくい授業では?
「そうだね。わかりにくい説明だったね。こう考えてみたらどうかな」
 と、別の例を出したり、図を使ったりして説明します。
2 学習問題が子どもたちの生活経験から離れ、イメージしにくいのでは?
「今考えている問題は、みなさんの身近な〇〇と関係があるんだよ」
 と、子どもたちの日常生活のできごとと結びつけて説明します。
3 この学習をする意味がわからないのでは?
「この問題を考えることは、〇〇といった力がつくんだよ。例えば□□のときに使えるよ」と、具体的に説明します。
 騒いでいたり、寝ていたり、授業に集中していない子どもに注意する場合は、どのようにしたらよいでしょうか。
 怒ったり、声を荒げても、一瞬、静まるだけで本質的な解決にはなりません。
 なぜ集中できないのかを子どもたちの立場から考えてみることです。
 授業に集中できず、騒いだりする理由は様々考えられます。授業に問題がある場合と、その他に原因がある場合があります。
1 授業に問題がある場合 
 その授業のときだけに集中できない様子が見られたときです。
 そんなとき、「こちらを見なさい」「しっかり話を聞きましょう」などと大声で注意しても何の解決にもなりません。
 まず、学習課題がむずかしすぎて、やるべきことがわからないため、騒いでいることがあります。
 机間指導をしながら、課題の意味や課題追求の方法を具体的に説明します。
2 その他に原因がある場合
 窓から見える体育の授業が気になっていることもあります。
 教師が教卓からゆっくり移動して立つ位置を変えて全体に話しかけたり、騒いでいる子どもの側に立ち、そっと肩に手を置き、それとなく注意を喚起するのもよいでしょう。
 もし、学級の何人かが、気にとられているようであれば、ちょっと授業を中断し、
「みんなも次の体育の授業のときにやるよ。今は、算数がんばろう」と、一呼吸を入れるぐらいの余裕を持ちたいものです。
(梅沢 実:鳴門教育大学、帝京科学大学教授を経て埼玉学園大学教授)

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今、教師が言ったことを聞いていない子どもがいる、どう指導すれば聞くようになるのか

 今、教師が言ったことなのに、話を聞いていない子どもがいる。どうすればよいのでしょうか。
 例えば、教師が「遠足の時には、紅白の帽子をかぶっていきますよ」という話をした直後のことです。
 A子が「質問があります」と手を挙げ「先生、紅白帽子はかぶっていきますか?」と真顔で質問しました。
 この質問が教師の逆鱗に触れました。
「Aさん。今言ったばかりです! 聞いてなかったんですね」
 こういったことが日常茶飯事にある子どもを、
(1)愛すべきキャラ
 聞いたばかりのことを真顔で質問するなんて、これはもう愛すべきキャラで、チャームポイントと考えよう。
(2)自分の世界がある
 話を聞いていない時には、自分の空想の世界に入っていることがある。想像力をもっているとも言える。
(3)聞き流すのが得意
 ちょっと嫌なことを言われても、気づかないので傷つかずに済む。
と、ネガティブな行動をこう考えてポジティブにとらえ、次のような対応をとるとよい。
1 笑顔で対応 
 話を聞いていないと、叱り続けていては、教師とAさんとの関係が悪くなります。そして、それを見ている周りの友だちとAさんとの関係も悪くなってしまいます。
 だから、基本は「言ったよ」と笑顔で応えます。ずっこけるリアクションをしてもいいでしょう。
 すると、まわりの子どもたちも「しょうがないなあ」と思ってくれます。愛すべきキャラにします。
2 聞いている時を見逃さない
 話を聞いていないことが多いA子さんでも、どんな時でも100%聞いていないということではありません。
 聞いているとき「A子さん、今、先生が言ったことを言ってみて」と笑顔で言います。
 これを繰り返し、本人にも周りの子どもたちにも、A子さんが話を聞けるようになってきたということをアピールします。暗示のような効果があります。
3 聞かざるを得ない状況を作る
 教師が、
「今、先生が言ったことをペアで確認します」
「列の右側の人が、左側の人に先生が言ったことを言いましょう」
「左側の人は、合っているかどうか聞いてあげましょう」
 このような指示を授業のところどころに入れて、聞かざるを得ない状況をつくります。
(飯村友和:1977年千葉県生まれ、千葉県公立小学校教師。子どもたちが安心して学び、自らを高めようとする学級づくりを研究。全国各地で、模擬授業や学級づくりの講座を披露している。教師と子どもとの距離を縮める多数のネタやそれを支える考え方、子どもと教材との楽しい出会わせ方には定評がある)

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授業で生徒にやる気を起こさせるには、どのように語りかければよいか

 生徒にやる気を起こさせるためには、授業中、この活動はなんのために行うのか、この活動を行うとどうなるのかを教師が示し、指示を出すことが大切である。
 生徒を励ますのは、生徒の欠点をみんなで共に克服するためである。
 私は授業中、生徒にやる気を起こさせるために、次のようなことを語ります。
1 3回はやりなさい
 授業で学んでいることがすぐに身につくわけがない。人間の脳は忘れるようにできているのだから。
 そのことを話しながら、授業で学んだことは、家に帰ったら復習し、1週間後に再び学ぶことを話す。
 英語などは、予習、授業、その日のうちに復習、テスト前に1回の学習が必要だと言う。4回やれば身につく。
2 机の上を整頓しなさい
 机の上が乱雑なままでは、とても集中できない。机の上の状態が生徒の頭の中の状態といってもよい。まず、生徒に話を聞く状態を意識させることだ。
3 勉強ができるようになることは簡単なんだ。それはね「先生が言ったことを、先生が言ったようにやること」それだけ。
4 先生が「教科書を出しなさい」と言ったら教科書を出すの。先生が「〇ページを開きなさい」と言ったら「〇ページ」を開くの。「ノートに書きなさい」と言ったらノートに書くのです。
 こんなことは誰でもできることです。でも、先生の指示を聞いていない人はできません。
 そうやって、授業からこぼれていくと、今何をしているのかわからなくなるのです。
5 人間の脳細胞は生まれたときはみんな一緒です。でも時間と共に差が生まれます。
 その差を作っているのが、人の話を聞いているか、聞いていないかの違いなのです。
 簡単な誰でもできることです。聞いていさえいれば、必ずできるようになります。騙されたと思って、まずやってみなさい。
6 脳みその作りなんて、みんなそんなにかわらないから。やればみんなできるようになるよ。
 でも、言われたことを、やろうとするか、しないか。そこが大事なの。「どうせやっても無駄」なんて言って、やる前からあきらめないこと。
7 テストの準備はがむしゃらにやること。悪あがきだと思われてもいい。自分が不安だったら、とにかくやる。
8 テストまでに、どれだけやるのかが大事。どれだけ準備するかが大事。
9 授業があたりまえにできるには、一人ひとりの頑張りはもちろんだけど、みんなで真面目に授業に取り組めるクラスになることが必要なんだ。
 だから、授業がきちんと行えるってことは、そのクラスには実力があるってこと。
10 居眠りしている仲間がいたら声をかけてあげなさい。それが仲間のためだから。
11 友だちが、授業とは関係ない話をするときがあるでしょ。そういうときは、無視しなさい。それが友だちのためだから。
 無視することもときには大事なの。友だちのダメな行為をわかっているから無視できることもあるの。
(垣内秀明:1965年長野県生まれ、長野県公立中学校教師。教育サークルTOSS中学信州代表)

 

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授業中、わざとふざけたことを言ったり、揚げ足をとって、授業を妨害する子どもに、どのように対応すればよいでしょうか

 授業中、教師の問いかけや友だちとの意見交流で、わざとふざけたことを言って、授業を台無しにする子どもがいます。
 また、教師の発言の揚げ足をとって、授業を妨害する子どももいます。
 このような行為は、授業の雰囲気を壊し、他の子に迷惑となります。どうすればよいのでしょうか。このような子どもには、
「真剣に相手をせず、軽く受け流して、授業の雰囲気を守ることに専念する」
とよいと思います。指導のポイントは
(1)授業のペースを乱さない
 子どもが授業の流れを壊す発言をした場合、大切なのは、授業のペースを乱さない
ことです。
 そのために、子どものふざけた言葉に「真剣に取り合わない」ことです。
 幼い子どもを母親がなだめるように「軽くたしなめて、受け流す」くらいの「余裕」で応じましょう。
(2)他の子をバカにしたり、迷惑になる態度には厳しく
 他の子をバカにしたり、周りに迷惑になるような態度をとった場合は、軽く受け流して終わってはいけません。
「今の言葉をもう一度言ってみよ」と、毅然とした態度で叱りましょう。
 教師の毅然とした態度ほど、子どもにこたえるものはありません。
 ほとんどの場合、これだけでOKです。反省が見られたら、あとは何事もなかったかのように授業を続けましょう。
(3)教師が「無視した」と受け取られないようにする
 教師が子どもを軽く受け流す対応の仕方は、冷たくあしらわれ、無視されたと受け取られるかもしれません。そうならないように、
「耳が日曜日」「また遊んであげるから」
など、たまにはユーモアで返す余裕も見せなくてはなりません。四角四面な叱り方をするだけでは、到底聞き入れてはくれないものです。
(4)周りの子どもたちに問う
「今の行動が、立派だと思う人?」と、他の子どもたちに問うようにします。
 当人の言動が周りの子どもたちにとっては、迷惑になると知れば、授業をかき回す発言をしなくなるものです。
(中嶋郁雄:1965年鳥取県生まれ、奈良県公立小学校長。子どもを伸ばすためには、叱り方が大切と「叱り方&学校法律」研究会を立ち上げる。教育関係者主宰の講演会や専門誌での発表が主な活動だったが、最近では、一般向けのセミナーでの講演や、新聞や経済誌にも意見を求められるようになる) 

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授業に必要な物をよく忘れる子どもは、どのように指導すれば忘れ物がなくなるか

 授業で使用する「コンパスを忘れました」と報告に来る子どもは、
「先生が何とか解決してくれるだろう」
と、先生に助けを求めて来ます。
 教師が、忘れ物をした子どもに、
「なぜ忘れたのか?」
「あれだけ忘れるなと言ったのに」
などと、厳しく注意しても、その後に、教師が忘れ物をした子どもに、
「先生の物を使いなさい」
「隣のクラスの子に借りなさい」
などと、教師が解決してしまっては、忘れ物をした子どもは、同じことを繰り返すことになります。
 忘れ物を繰り返す子どもは、持ち物の確認を家庭で行う習慣が身についていません。
 ですから、保護者の協力を欠かすことができません。
 家庭に連絡を入れて、次の日の準備の確認を保護者と一緒に行うように協力を求めなくてはなりません。
 また、特別な持ち物が必要になる場合には、あらかじめ家庭に連絡を入れて、準備をしておくようにお願いするようにしましょう。
 忘れ物をすると教師に「叱られるのが怖い」のではなく、
 忘れ物をした子どもに
「授業で自分自身が困るのだ」
ということを分からせなくてはなりません。
 そのために、忘れ物をした子どもには
「何か解決策を考えているのか?」
と、問うようにしましょう。
 教師は解決してくれないこと、忘れ物をした子どもが、自分で考えなくてはダメなことを教えるためです。
 忘れ物をした子どもが、忘れ物をすれば、困るのが自分だと身をもって経験することで、真剣に考え、忘れ物をなくすようになっていきます。
(中嶋郁雄:1965年鳥取県生まれ、奈良県公立小学校校長。子どもを伸ばすためには、叱り方が大切と「叱り方&学校法律」研究会を立ち上げる。教育関係者主宰の講演会や専門誌での発表が主な活動だったが、最近では、一般向けのセミナーでの講演や、新聞や経済誌にも意見を求められるようになる)

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授業中、そわそわして落ち着かず、集中力に欠けるクラスは、どう指導すればよいか

 教師の目を盗んで好き勝手なことができる環境をつくっていることが問題です。
 授業に参加しなくても、おとなしくさえしていれば、叱られることも困ることもない授業に教師がしていまっているということです。
 クラス全員が授業に集中するように、子どもたちの考えを書かせたり、突然、指名して発表させたり、ぼうっとしている子どもに声をかけたりと、様々な指導の工夫が必要です。
 いつノートチェックが入るか分からない、となれば、子どもは嫌でも授業に参加せざるをえなくなり、教室が心地よい緊張感に包まれます。
 世の中はテンポが速くなっています。授業の組み立てを短時間のユニットを組む工夫をすることで、集中力が持続する授業づくりに努めましょう。
 例えば、導入の10分間は計算や漢字のゲーム、次の15分は教師の発問を考える、その次の10分間は意見の交流タイム、最後の10分間はドリルで練習、といった具合に。
 教師の目を盗んで、こっそり勝手ことをやっている子どもを、個別に集中して叱ってはいけません。
 その子は運悪く見つかっただけで、他にも授業に集中できてない子はたくさんいたはずです。叱られた子にすれば「何でオレだけ?」と、反抗したくなります。
 何度も注意したくなる子もいます。何度も叱ることが続くと「あの子はダメな子」というレッテルが貼られる危険があります。
 そうならないように「隣の子はできているか、お互いに確認してね」と、子ども同士で気をつけ合うような指導法を取り入れ、教師の直接指導を少なくする工夫が必要です。です。
 何となく教室の雰囲気がだらけてきたなと感じたら、一斉に教師の方を向かせたり、思い切って授業を中断してしまいましょう。
 クラスの雰囲気を変えたうえで授業を再開した方が集中して学習することができます。
(中嶋郁雄:1965年鳥取県生まれ、奈良県公立小学校校長。子どもを伸ばすためには、叱り方が大切と「叱り方&学校法律」研究会を立ち上げる。教育関係者主宰の講演会や専門誌での発表が主な活動だったが、最近では、一般向けのセミナーでの講演や、新聞や経済誌にも意見を求められるようになる)

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授業中、子どもの飽きを緩和するためには、どのようにすればよいか

 授業中、あくび、手悪さなど、子どもの「飽き」を感じることはありませんか?
 そんな時に力を発揮するネタをお教えしましょう。子どもたちはリフレッシュし、授業に再び集中します。
1 合言葉
 お決まりの合い言葉をみんなで言います。すると、子どもたちは元気になり、授業に集中できます。
(1)合い言葉を決めておき、教師が途中まで言ったら、子どもたちが続きを言う。
 例えば、
 教師「やる気がある子は」、子ども「背中ピシッ」
 教師「準備ができたら」、子ども「手はおひざ」
 教師「教室は」、子ども「間違うところです」
 教師「できなくても」、子ども「がんばる姿が美しい」
 ちょっと笑わせて緊張をほぐしたい時は、ボケを入れるとよい。
 教師「〇〇先生」、子ども「最高です」
 教師「西南戦争」、子ども「西郷です」
2 3分間の雑談タイム
 学習をバンバン進めたい時は、説明中心のつまらない授業になりがちです。
 それでも、授業中に3分間の雑談タイムを設ければ、子どもたちはがんばれます。
 教師は「もし、みんなががんばったなら、授業中に3分間だけ自由な時間をあげます。この時間は、席を立って誰とおしゃべりをしてもよいです」と言う。
 授業中、教師は子どもたちが飽きてきたと感じたら、3分間の雑談タイムを取る。子どもたちは笑顔で立ち歩き、おしゃべりをしてリフレッシュする。
 どんなにつまらない授業でも、子どもたちは、この時間を楽しみにがんばることができる。
3 教師の質問に、子どもたちが声をそろえて「そーですね」と答える
 先生の質問にクラス全員が「そーですね」と答えます。
 声をそろえて言うことで、クラスに一体感が生まれます。
 また、子どもの声が大きくなります。
 そして、授業にテンポが出て、子どもが飽きにくくなります。
 授業中、クラスみんなで一斉に声を出す機会を増やしましょう。
(1)教師が「今日は、いい天気ですね」と天気に関する質問をする。これがスタートの合図。
 子どもたちは「そーですね」とクラス全員で声をそろえて答える。
(2)続いて、教師は「割り算は難しいですね」などの質問をくり返す。
 子どもたちは、その度に「そーですね」と答える。
(3)いくつか質問をした後、
 教師が「鼻の長い動物は」と聞く。勘のいい子どもが「ゾウですね」と答え、笑いが起きる。
 教師「10を別の言い方で」、子ども「とうですね」
 教師「ジャンケンでチョキに勝つのは?」、子ども「グーですね」
 教師「頭の中にあるのは」、子ども「脳ですね」
 教師「英語で2は?」、子ども「ツーですね」
 など、くだらないやりとりが楽しい。
(中村健一編:1970年山口県生まれ、山口県岩国市立小学校教師。授業づくりネットワーク、お笑い教師同盟などに所属。笑いとフォローをいかした教育実践は各方面で高い評価を受けている。 また、若手教師を育てることに力を入れ、多くの学生に向けて講演も行っている)

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授業中、教師の話を聞いていない子がいたとき、突然クイズを出すと、話を聞くようになる

 授業中、教師の話を聞いていない子がいたとき突然クイズを出します。
 教師の話をよく聞いていた子だけが分かるクイズです。
 子どもたちは、教師の話を注意深く聞くようになります。
 進め方は、
(1)授業中、教師の話を聞いていない子がいたとき
 教師は突然「ラーメンが食べたい」と言う。
(2)教師は
「おしゃべり禁止。先生は今、何が食べたいと言ったでしょう」
「1番、カレー。2番、寿司。3番、ラーメン」
「決めた人は、顔を伏せます」
と言う。
(3)子どもたち全員が伏せたら、教師は、伏せたまま、決めた番号を指で出すように指示する。
(4)子どもたち全員が番号を出したら、指を出したまま、顔を上げさせる。
(5)教師は
「正解は3番のラーメンです」
「正解だった人は、起立!」
「先生の話をとても良く聞いていましたね。拍手~!」
とほめる。
 繰り返し行うと、子どもたちは教師の話をよく聞くようになる。
(中村健一:1970年山口県生まれ、山口県岩国市立小学校教師。授業づくりネットワーク、お笑い教師同盟などに所属。笑いとフォローをいかした教育実践は各方面で高い評価を受けている。 また、若手教師を育てることに力を入れ、多くの学生に向けて講演も行っている)

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授業開始のチャイムがなっても席に着かずに遊んでいる子どもがいるとき、どう指導すればよいか

 授業開始のチャイムがなっても席に着かずに遊んでいる子どもは、どこの学級にもいるものです。そんな時に次のような「指導」をします。以外と子どもたちにはききます。
 5分ほど席につかないで遊んでいた子どもを指名して、
「1週間にみんなは30時間ほど授業を受けます。1時間の授業で5分無駄になると、1週間でどのくらいの時間が無駄になりますか」
と問いい、黒板に計算させます。
子どもは黒板に、5分×30=150分、と板書します。
「みんなはこの1年間で35週ほど授業を受けます。1週間で150分無駄になると、1年間でどのくらいの時間が無駄になりますか。」と問い、黒板に計算させます。
子どもは黒板に、150分×35=5250分、と板書します。
「5分無駄にすると、1年間で5250分無駄になるわけです。授業117時間分です」
「1年間の体育の時間が105時間ですから、たった5分無駄にしていけば、体育を1年間できなくなるのと同じことになってしまうのです」
 ここまでさせると子どもたちは、たった5分ザワツイていただけで、1年間では、(自分たちが一番好きな)体育の総時数以上の時間が無駄になることを感じとります。
 この指導は効果が高いです。「けじめをつけよう!」という理念の固まりみたいな言葉より、数字を出す話のほうが、はるかに効果があるのです。
 もちろん授業がおもしろければ、子どもたちは授業を待つようになるので、このような指導もいらないのですが・・・。
(菊池省三:1959年生まれ 福岡県北九州市公立小学校教師、2015年に退職。コミュニケーション教育を長年実践した。「プロフェッショナル-仕事の流儀(NHK)」などに出演、「 菊池道場」(主宰)を中心に全国で講演活動をしている。 北九州市すぐれた教育実践教員表彰、福岡県市民教育賞受賞)

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子どもたちのおしゃべりで授業が進まないとき、若い教師はどのような工夫をしているのでしょうか

 子どもたちのおしゃべりで授業が進まないとき、若い教師の工夫をしている方法は
1 とにかく待つ
(1)
おしゃべりに教師も混ざって、楽しみ、話の空白で瞬時に
「さて、この楽しい雰囲気で授業を進めよう。次は」
などと言って、教師のペースに戻ります。
 とにかく待つ。静かになるまで絶対に始めない。
(2)
無理に進めない。しりとりとかして、落ち着いたら始める。
(3)
気づくまで黙ってみんなを見る。
(4)
教師が子どもの目を見て黙る。
(5)
教師が話さず待っている。
2 しゃべってはいけないことを「きまり」する
(1)
なぜしゃべってはいけないのか、きちんと説明します。
 教師や友だちの話を聞きたい人や、学習したい人がいるので、じゃまをしてはいけない、ということを「きまり」と位置づけます。
(2)
始めに「このカードが出ているときは、だまって話を聞こう」と約束して、しゃべってしまう子がいたときに「お静かにカード」「聴く時間カード」のプラカードを掲げる。
(3)
教師が「グーのハンドサイン」をしたら注目するという約束を4月にしておく。
 黙ってハンドサインをする。
3 授業に時間の区切りを入れる
「聴く時間」「書く時間」「話し合う時間」などのメリハリをつける。
 45分間ずっと黙っているのではなく「ここは全員聴いて」「今は書く時間だから、おしゃべりはいりません」「隣の人と2分間、話し合って」とわける。
4 よく聞いている子どもをほめる
 早く静かにできた人や班をほめる。
5 音を鳴らす
(1)
旅先で買ったベルを鳴らします。すぐに静かになり注目します。
(2)
チャイムや楽器の音を鳴らし、静かにする合図にする。 
6 ゲームをする
(1)
「これ何本?」と言って指を立て、「じゃあこれは?」と続けるうちに、子どもたちのほとんどが「〇本」と反応してくれるので
 そこで「いい集中力じゃん! そのまま聞いてね」というようにしていました。
(2)
簡単なゲームをして、注意をこちらにむけ直す。
7 叱る
 静かになるまで待つ。うるさいときは、思いっきりしかります。
 そして説明します。「勉強したい人がいるのに、その権利を奪うな」と。
8 小さな声で静かに語る
(
佐藤/隆:1957年生まれ、都留文科大学教授。教育科学研究会副委員長、『教育』編集長。教育学、教育実践学、教師教育論を主な研究領域としている)

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